平安時代の貴族たちがすでに愛用していたとされる浴衣ですが、最近、夏のイベントで若い方たちも浴衣を着るようになってきましたよね。浴衣には、ちょっとした憧れのような、ロマチックさのような情緒あふれる雰囲気があります。
夏の浴衣は、一気に女子力を上げる意味でもおすすめのアイテムですよね。そこで、ここでは、浴衣のおはしょりについて紹介したいと思います。というのも、浴衣を購入して実際着てみたら、おはしょりが長くて困るという話をよく聞くんですね。さて、長いおはしょりはどうしたらいいの?
おはしょりが長いときはどうすればいいの?
浴衣は、仕立て上がりのプレタ浴衣を着る人がほとんどだとは思いますが、プレタ浴衣は、実際に来てみると、自分の体形には合わない部分があって、祭り当日になってあたふたすることがあります。特に、困ってしまうのがおはしょりです。どうやって工夫すればきれいに着ることができるんでしょうか。
浴衣の着付け
浴衣の着付けは、普段着慣れない分、一人で着付けするとなるとけっこうやっかいですよね。今は、動画付などで着付け方法を教えてくれているサイトもありますが、なぜか、うまくいきません。
最近は、DVDつきの本などもあるので、本を読むよりも、DVDを見た方がわかりやすいですよ。ただ、DVDのようにうまく行かない場合の理由は、ほとんどが、自分の体形に浴衣が合っていないことのようです。当日に慌てないように、何度か挑戦しておいた方がいいかもしれません。
浴衣のおはしょりが長いのはなぜ?
さて、なぜ、実際浴衣を着てみるとおはしょりが長くなってしまうのでしょうか。実は、浴衣のサイズが自分の体よりも大きいと、おはしょりが長くなってしまい20センチはみ出ることがよくあります。特に多いのが身長「150cm~160cm」の方になります。
要は体が小柄な人の場合は、おはしょりが長くなってしまう傾向にあるんです。プレタ浴衣には、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズなどがありますが、そもそもSサイズの浴衣が少ないんです。
そうなると必然的にMサイズを購入することになりますが、小柄な方には、Mサイズが大きすぎます。おはしょりの長さが適当なのは、小柄な方ならだいたい5cmほど。大柄な方なら7cmぐらいがちょうど良いバランスになるんです。ということは、先ほども紹介したように、5cmのところ「20cm」も長くなってしまうので、かなりバランスが悪いですよね。
おはしょりが長いときの方法
では、実際にどんなふうにしておはしょりを「処理」するのか、その方法を紹介しますね。普通、腰ひもは、「腰骨」のでっぱっている上に当てて締めるものです。着崩れを防ぐには、腰ひもは、この位置であてて締めるようにすれば、着崩れしにくくなります。
でも、この位置で腰ひもを締めておはしょりを下ろせば、おはしょりは長い状態ですよね。そこで、腰ひもの位置で紐をしめたら、その部分からさらに「5cm~10cm」上に、もう一本腰ひもを使って当てましょう。
もっと具体的な位置でいうと、自分の「おへその上」、ちょうど胸の下あたりになります。これで一度おはしょりを下ろしてみてください。先ほどとは違ってだいぶ短くなったのではないでしょうか。
最後に整える
先ほどのやりかたで、おはしょりがだいぶ短くなったら、胸の辺りがきっちりとされていないですよね。そうしたら、おはしょりを下したあとに、「両方」の「身八つ口」から手を入れて、浴衣の中からおはしょりを撫でて整えてください。
こうするときれいに整えることができます。終わったら、襟元もきれいに整えてください。さらに、後ろの部分もきれいに整えましょう。最後にコーリンベルトや胸紐をあてます。ここに、伊達巻を加えて締めると、より胸元のあたりが落ち着くようになります。
まとめ
いかがでしたか。おはしょりが長いときの処理の方法について紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。浴衣も着物も、胸元に凹凸がないほうが着崩れしにくく、きれいな状態が続きます。浴衣や着物が着崩れするのは、胸元ですよね。そこが気になるなら和装用のブラをつけるのもいいかもしれません。
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