敬老の日が今年も近づいてきました。小さいお子さんに、おじいちゃんとおばあちゃんがいれば、ママさんから敬老の日の由来をお話してあげることもあれば、保育士さんとして、敬老の日のイベントも兼ねて、子供たちに伝えることもあるのではないでしょうか。今回は、保育園でも導入できる敬老の日の説明ができるおすすめのお話を紹介します。
目次
敬老の日の意味を保育園で導入できるおすすめのお話
敬老の日の始まりに関しては、私たち大人も改めて知っておくといいですよね。
敬老の日の由来となった説
「敬老の日」の始まり、すなわち由来になったお話には、諸説いろいろありますが、その中でよく知られているお話があります。兵庫県の山間部の村に門脇さんという方が村の村長として「敬老会」が開いたことが始まりとされています。
さかのぼること1945年、長い戦争が敗戦という形で終戦を迎え、当時は、長い戦争で疲れていた人々が、あまりにも親を大事にしないことを嘆いて、もっと親を大事にしようと1947年、9月15日に「年寄りの日」を設けたようです。
その時期は、比較的に農業が暇な時期でもあったので、この時期になったのかもしれません。のちに、この「年寄りの日」に賛同した多くの方の支持を得て、1951年には全国にまで広がるようになりました。これが由来の一つになっています。
「年寄りの日」から「敬老の日」
当時は「年寄りの日」として始まったわけですが、年寄りの日というネーミングが良くないとされて、のちに「敬老の日」として名称が変わりました。大変な混乱の時期を生き抜いてきた高齢の方を敬う気持ちが世の中の人を変えることになったわけです。
子供たちへの伝え方
子供たちへの伝え方は、物語を導入して伝えるのが一番わかりやすいです。その中で、「養老の滝」というお話がありますので、これを参考に子供たちに伝えてみてください。
養老の滝
昔々、ある年をとったお父さんのお手伝いをしながら暮らしていた、息子さんがいたんだよ。お父さんは、お酒が大好きだったの。でもね、お金がなくてお父さんが飲みたいと思ったお酒をあまり用意してあげることができなかったの。
本当はね、息子さんもたくさんお酒を飲ませてあげたいと思っていたけど、お金がないから少ししかあげれなかったんだよ。ところが、ある日、山の中で不思議な水を見つけたの。その水はその辺から湧いていた水だったんだよ。
その水にね、顔を近づけたらお酒の匂いがしたんだって。それで、ちょっと飲んでみたら、お酒の味がしたの。それもね、とっても美味しいお酒だったのんだよ。それで、すぐにそのお酒を家に持って帰って、お父さんに飲ませてあげたの。
そうしたらね、お父さんは、もうとっても喜んだんだって。そこから、息子さんは、毎日山に行って、そのお酒を持って帰ってお父さんに飲ませてあげたの。そうしたら、すごい偉い人で「天皇」という人が、その湧き水を見てみたいと同じ山に行ったんだって。
そのお酒を飲んだ天皇は、不思議と体の調子が良くなって、病気も全部治ってしまったの。この不思議なお酒は、大好きなお父さんを思っている息子さんへ、神様がごほうびとしてくださったものだ、と天皇は思たんだって。
そして、その場所をね「養老の滝」って名前にしたんだよ。養老ってね、おじいちゃんやおばあちゃんに優しくしてあげるって意味があるんだよ。だから、そのお酒のあるところを「養老の滝」って名前にしたの。だから、「敬老の日」は、おじいちゃんやおばあちゃんに優しくしてあげて、いつまでも元気でいてください!という日なんだよ。
敬老の日の大切さを教える
敬老の日を理解してもらうには、それほど難しく考えずに、ご年配の方には「優しくしてあげること」「いつまでも元気でいてほしいこと」「いつも優しくしてくれありがとうを伝えること」など、労わる内容になればいいのではないでしょうか。
敬老の日という行事の大切さを教えてあげられればいいですよね。そのうちに、母の日や父の日と同じように考えてもらえるようになります。
まとめ
具体的に敬老の日がわからなくても、高齢者の方には優しくしようという気持ちを育まれれば一番いいです。一つ一つの言葉がよくわからなくても、労わる気持ちは物語のあらすじで何となくわかると思いますよ。
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