夏になると神事が増えて、それにまつわるお祭りや花火大会が各地で開催されます。その代表的な神事といえば、「お盆」ですよね。お盆のときには、「迎え火」と「送り火」をやる習わしがどこにもあります。

ただ、「送り火」だけは、地域によってずれているところもあるんですね。そこでここでは、お盆の迎え火と送り火を中心に紹介します。

お盆を知ろう!迎え火と送り火の決まりごと!

お盆の神事は、地域によってもやり方が違ったりするので、結婚してからご主人の実家に行って初めてお盆の習わしに気づくこともあります。

私のことで恐縮ですが、私は、お墓に供えるお赤飯は、てっきり小豆だけかと思っていたら、甘く似た甘納豆のような大きな「ささげ」で赤飯を作って、お墓に供えた主人の実家のお盆には、びっくりした覚えがあります。

さらに、その場所でレジャーシートを敷いて宴会状態なんですね。これがこの地域のお盆の慣習だったようです。

さて、では、お盆とは何か?から紐解きましょう。

お盆とは

お盆は、昔からご先祖様が帰って来る日として、各家庭でそれに合わせて祭壇を作ったり、ご仏壇に供物(お菓子や果物)を供えてお迎えする日です。そのため、天に召された魂が戻って来る日として、各地で行事が行われます。

お盆には、新暦と旧暦のお盆があり、これに関しては、どちらの月でやるかはその地域によって違います。これについては後で紹介しますね。

 迎え火とは

お盆の「迎え火」とは、各家庭のご先祖様が、帰る家がわかるようにとろうそくに火を灯して「提灯」にぶら下げたりしてお迎えするときの習わしです。

このやり方も地域よって違いますが、ろうそくに火を灯しお盆の「迎え火」とは、各家庭のご先祖様が、帰る家がわかるようにとろうそくに火を灯して「提灯」にぶら下げたりしてお迎えするときの習わしです。

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て提灯を持ったら、お墓から家まで歩き、家の周りを一周して「家はここだよ!」という「目印」にしてもらい、「玄関前」でしばらく灯す地域もあります。

お盆 迎え火 送り火

 送り火とは

ご先祖様に「迎え火」を焚いたら、帰るときに焚くのが「送り火」です。

この時にも、玄関から家を一周して、お墓まで行ってから火種を消すことなどを行っている地域はまだまだあります。

 送り火と迎え火の日種

ここで、豆知識をもう一つ。この「迎え火と送り火」は、単にライターで火をつけるのではなく、きちんとした習わしで火種を起こす方法を用いている地域もたくさんあります。それは、ご仏壇に供える「馬」と「牛」がありますよね。

あれは、馬で早く帰って来れますようにとの意味があります。反対に、のんびり帰ってくださいという意味が「牛」になります。

これをきゅうりとナスで飾るお宅もあれば、燃えやすい藁で作ったものが売られていて、その藁で作った馬や牛を使うご家庭もありますよね。

迎え火の時と送り火のときの火種は、この馬を燃やした時の「火種」で用意するんです。もしくは、「おがら」を燃やして火種にすることもあります。こういった習わしを今なお受け継いでいる場所は、都心から離れた地域に多い慣習になっています。

 お盆の正式な時期

お盆の始まりと終わりは、だいたい決まっています。ただ、先ほども紹介したように新暦か旧暦で月が変わるんですね。それでも、日にちだけは同じです。7月か8月の13日・14日・15日・16日です。そして、それぞれ送り火をする日、迎え火をする日があります。

関東方面=旧暦のお盆

7月13日:迎え火

7月16日:送り火

関西方面=新暦(旧暦の一か月遅れ)

8月13日:迎え火

8月16日:送り火

 迎え火・送り火は夜に行うのが一般的

「迎え火・送り火」を行う時間帯は、夜に行うのが一般的です。何時といった決まりはありませんが、特に「迎え火」だけはあまり遅くならないようにしたいですよね。

せっかくご先祖さんが帰ってくるわけですから、早く帰ってくるように日が沈む前、夕食前に行い、夕食はご先祖様にご飯を供えてから、自分たちも食事をするといった形になります。

まとめ

いかがでしたか。お盆の迎え火と送り火の決まりごとと題して紹介しました。その地域によっては、習わしも変わってきますが、もし、ご自宅で自分たち家族でするならそれほどしきたりに沿う必要はないかもしれません。要は、お盆にご先祖様を迎えることが大切ですよね。

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