梅雨の時期はじめじめとした空気で、何となく気分も盛り上がらないという方も多いのではないでしょうか?
しかし、春から夏にかけてのこの季節は、緑の植物が大きく成長していく大切な時期になります。
またこの時期に咲くの花は、存在感のあるサイズ感のものや彩り鮮やかなものが多く、見ているだけでも生命感を感じて元気をもらえそうです。雨の中でも元気に咲く花を見て気分転換しませんか?
ここでは、梅雨の時期に綺麗に咲く花を11種類ご紹介します。
目次
アジサイ(紫陽花)
梅雨の時期の花としてまず思いつく花ではないでしょうか。
たくさんの小さな花が丸くまとまっている形が可愛らしく、それが株でまとまっている姿はボリュームがあり目をひきますよね。
アジサイは、土の酸性の程度によって花の色が変化する性質を持っています。
地植えのものに青色の花が多いのも、日本では土が酸性に傾いていることや酸性雨の影響があるといわれるようです。
この性質が由来して、『移り気』という花言葉がつけられているのだとか。
近年では、花の中心部分は花が咲かない『ガクアジサイ』という種類も人気が出てきているそうです。
開花時期・花言葉・花の色
・開花時期:5~11月
・花言葉:『移り気』『浮気』『乙女の愛』『辛抱強い愛』
・花の色:青,ピンク,白,紫
スイレン(睡蓮)
古代エジプトの時代から栽培されていた記録があり、人間との関わりが長い花です。
水面に浮かぶように咲く姿から水の女神と呼ばれたり、印象派画家のモネの代表的な作品『睡蓮』などの題材になったり、その幻想的な雰囲気には人をひきつける魅力がありますよね。
水中に根を張り、水面上に葉と花を見せる水生植物ですので、深さのある鉢に水を張って育てることができます。
開花時期・花言葉・花の色
・開花時期:5~10月
・花言葉:『清純な心』『信仰』『清浄』『信頼』
・花の色:白,ピンク,黄,オレンジ,青,紫
バラ(薔薇)
『花の女王』の呼び名のとおり、優雅な美しさでファンの多い花の一つでしょう。
様々な形状や大きさ,色合いがあるので、同じバラだけでもそれぞれの種類の特性を生かして庭を豪華に飾ることができます。
6月が見頃の最盛期といわれますので、梅雨の時期も綺麗な花を咲かせ続けてくれるでしょう。
開花時期・花言葉・花の色
・開花時期:5~10月
・花言葉:『愛』『美』
・花の色:白,ピンク,赤,オレンジ,黄,緑,青,黒,複色
ラベンダー
ハーブの一種であるラベンダーは、紫の小さな花と安らぐ香りが特徴です。
アロマテラピーの精油や花を乾燥させたポプリのような加工品も人気で、リラックス効果や安眠効果があるとして様々な場面で使われています。
ラベンダーは、涼しく乾燥した場所での栽培が適しているため、北海道を中心にした夏でも比較的過ごしやすい場所で盛んに栽培されており、最盛期には一面の紫色のラベンダー畑を目当てに多くの観光客の訪問があるようです。
ただし梅雨の湿気や真夏の暑さが苦手なので、ご家庭で栽培される際はこの時期のケアをきちんとしてあげることが必要になりますね。
開花時期・花言葉・花の色
・開花時期:5~7月
・花の色:紫,白,緑
・花言葉:『あなたを待っています』『繊細』『清潔』『期待』『幸せが来る』『許しあう愛』『疑い』『不信』『沈黙』
キキョウ
万葉集の秋の七草の一つでもある歴史的趣のある桔梗ですが、実は6月頃から開花が始まるようです。
根は漢方として処方されることもあるそうで、もともとは日当たりのいい山野に自生するものでした。
しかし現在では野生種は激減し絶滅危惧種にも指定されているということです。
つぼみは紙風船がふくらんだような形をしており、それが開花するときれいな星型の花になり、細い茎とあいまって可憐な雰囲気に癒されることでしょう。
開花時期・花言葉・花の色
・開花時期:6~9月
・花言葉:『永遠の愛』『誠実』『変わらぬ愛』『気品』『清楚』『従順』
・花の色:紫(青紫),青,白,赤,ピンク
カラー
凛として清楚な雰囲気と、シュッとした細いラッパのような花びらが特徴的で、このカラーだけを切花で数本花瓶に挿すだけでも雰囲気があります。
清潔感があり、花言葉も『乙女のしとやかさ』『清純』など幸せな花嫁にぴったりということで、ウエディングブーケとしても人気ですね。
もともとは南アフリカに自生する球根植物で、比較的乾燥した地帯で育つものと湿地で育つものの2種類に分けられるそうですが、一般的には乾燥地域タイプの方が育てやすいといわれます。
6月の花嫁、ジューンブライドにもぴったりな花なのですね。白色のイメージが強いですが実は他の花色もあり、花言葉も様々なのだとか。
開花時期・花言葉・花の色
・開花時期:4~7月
・花言葉:白『乙女のしとやかさ』『華麗なる美』『清浄』『清純』
黄『壮大な美』,ピンク『情熱』,紫『夢見る美しさ』
・花の色:白,黄,ピンク,紫
ムクゲ(木槿)
日本に古くから栽培されている落葉性の花木です。
秋の七草としても有名ですが、6月頃から開花を始めるそうです。
ハイビスカスに良く似た形状の花を次々と咲かせ、夏の熱さにも強い丈夫な花木として育てやすさにも定評があるということです。
よく似ている『フヨウ』という花もありますが、葉の大きさで見分けるといいそうです。
ムクゲの葉は花より小さく、フヨウの葉は同じくらいの大きさなんだそうです。
梅雨の湿気にも夏の暑さにも負けない姿に元気をもらえそうですね。
開花時期・花言葉・花の色
・開花時期:6~10月
・花言葉:『信念』『新しい美』
・花の色:白,赤,ピンク,紫,複色
ハナショウブ(花菖蒲)
アヤメ科アヤメ属の多年草で、真っ直ぐに伸びた茎の先に青紫色の独特な形の花を咲かせます。
アヤメやカキツバタなどとも形が似ているのですが、それぞれ細かい違いがあり、ハナショウブは花びらの付け根が黄色いという特徴があるようです。
江戸時代の頃より交配が盛んで、これまでに5000以上の品種が作られてきたともいわれており、日本的な雰囲気から生け花の花材にもよく使われます。
また、ハナショウブは花が咲くと3日程度しかもたないとも言われます。
梅雨の時期にほんの短い間だけ花を見せるという、はかない存在感も日本人の好みに合っているのかもしれませんね。
開花時期・花言葉・花の色
・開花時期:6~7月
・花言葉:『よい便り』『メッセージ』『希望』
・花の色:青,青紫,紫,白,ピンク,黄,複色
クチナシ(梔子)
クチナシといえば、実が食品や布などを黄色に染める染料となることでご存知の方も多いのではないでしょうか。
白いバラのような可愛らしい花をつけ、甘くてとてもいい香りがするのが特徴です。
沈丁花,金木犀とならび、世界三大香木の一つに入っているということで、花の咲く梅雨の時期にいい香りで癒されることでしょう。
常緑性の低木ですので、地植えにしても鉢植えても手軽に楽しめそうです。
開花時期・花言葉・花の色
・開花時期:6~8月
・花言葉:『とても幸せです』『喜びを運ぶ』『洗練』『優雅』
・花の色:白
アガパンサス
彼岸花の仲間で、細くてまっすぐ伸びた茎の先に、ユリのような小さな花を放射線状に沢山咲かせる花です。
花の名前の由来はギリシャ語からきていて、自己犠牲的な愛を意味する『アガペー』と花の意味をもつ『アンサス』が語源といわれます。
比較的丈夫で手がかからないそうですが、過湿に弱いともいわれますので、梅雨の時期には風通しなどをよくしてあげるといいでしょう。
開花時期・花言葉・花の色
・開花時期:5~7月
・花言葉:『恋の訪れ』『恋の季節』『ラブレター』
・花の色:青紫,紫,白,ピンク,複色
ダリア
メキシコが原産国で、メキシコの国花にもなっているダリアは色や形も様々で、日本にもダリア園があるほどです。
オランダ人が日本に持ち込んだため、和名で天竺牡丹ともよばれるそうです。
咲き方だけでも、一般的なシングル咲きからポンポン咲きやボール咲き、カクタス咲きやオーキッド咲きなど20近くのスタイルがあり、木のように高く大きく育つ皇帝ダリアやチョコレートのような香りのするものなど、品種によってまったく違う花のようなバラエティの豊かさを見せるのが魅力のひとつでしょう。
比較的丈夫で育てやすいので、ガーデニングにも人気の花といわれます。
開花時期・花言葉・花の色
・開花時期:6月~10月
・花言葉:『華麗』『優雅』『移り気』『裏切り』
・花の色:赤,ピンク,オレンジ,白,黄,紫,複色
まとめ
梅雨の不安定で湿気の多い時期に気分を盛り上げてくれる花は、どれも色鮮やかで香りのいいものもあり、元気をもらえるものばかりですね。
生活の中に花を取り入れたり、何気なく歩いている時などに周囲の花に興味をもつことなど、ちょっとした意識の持ち方でいつもと違う風景が見えてくるのではないでしょうか。
季節の花を愛でながら、梅雨の季節を乗り切ってくださいね。
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