77日といえば七夕。33日のひな祭りや55日の端午の節句などと並んで日本の五節句のひとつといわれ、全国各地で七夕祭りが開催されます。

また、笹の葉に願いを書いた短冊を飾ったりして、私たちの生活にとけこんでいるお祭りなのではないでしょうか。

ところで、ひな祭りにはひなあられや菱餅,端午の節句には柏餅やちまきなど、節句の行事にはそれぞれ食べるものがありますよね?

七夕には何を食べるのかと考えてみても、すぐには思い浮かばないことはないでしょうか?

七夕に食べる食べ物やその由来、楽しいアレンジなどについてご紹介します。

七夕の食べ物・行事食って何!?

その季節にちなんだ伝統行事の際に頂く食べ物や、特別な日に準備する晴れやかな食事のことを行事食といいます。

日本は昔から四季の移り変わりを愛でる美しい文化を持っており、食についてもそれぞれの時期に合った旬の食材や色合いを大切にしてきました。

お正月のおせち料理やお雑煮にはじまり、節分の恵方巻きや土用の丑の日のうなぎ,お彼岸のぼたもちや年末の年越し蕎麦など、私たちは一年を通じて様々な行事食を口にしていることになります。

もちろん七夕にも行事食が存在するのですが、意外と知られていないかもしれませんね。

実は七夕の行事食はそうめんなのです。

始めて知ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

七夕でそうめんを食べる理由

七夕とそうめんの結びつきは、古代中国の『索餅』の伝説にさかのぼります。

77日に亡くなった子どもが鬼になって疫病を流行らせたため、その子が好きだった索餅を供えて魂を鎮めて疫病をおさえたという内容なのだそうです。

これをきっかけにして、1年間の無病息災を祈る意味で索餅を食べるようになったのだとか。

ちなみに索餅というのは小麦粉と米粉を練って縄の形にしたお菓子のようなもので、日本には平安時代に伝わったという記録があります。

和名を『むぎなわ』といい、中国と同じように七夕の宮中行事などで食べていたということですが、時代を経てこれがそうめんに変わり今に至るのですね。

中国の伝説のとおり、一年間の健康を祈っていただくという説が一般的であるようです。

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七夕用!そうめんのアレンジのレシピ

七夕らしい盛り付けやデコレーションをしたそうめんは、お子様も大喜びですよね。

彩りや栄養も考えながらお好みの材料をトッピングすれば、オリジナルの七夕そうめんの出来上がりですね。

小さなお子さんには一人分の盛り付けをして、ぶっかけにしてあげると食べやすいでしょう。

親子で楽しく作れるのもうれしいですよね。

用意するもの

・そうめん

・人参,きゅうり,トマト,ハム,レタスなど

・薄焼き卵

・抜き型

作り方

そうめんを茹でて涼しげな器に乗せ、星やハートの形に抜いたトッピングを乗せるだけ。

盛り付けを工夫してそうめんを天の川に見立てたり、うずら卵で彦星と織姫をつくってもいいですね。

そうめん以外に七夕に良く食べられている食べ物

七夕らしい演出が似合う料理は他にもあります。

夕食にするには、そうめんだけでは物足りないかもしれませんので、色々組み合わせてもよさそうですね。

ちらし寿司

ちらし寿司はお祭りにぴったりのメニューですよね。

ケーキのように押し寿司にしてみたり、手まり寿司にしたりと、バリエーションも豊かです。

七夕なら、具材を星やハート型にしたり、錦糸卵を天の川にみたてたり、イクラでキラキラ感を演出したりという工夫が生かせそうですね。

七夕に!ちらし寿司ケーキレシピ

小さなお子さんにも食べやすく見た目もかわいいちらし寿司の作り方です。

トッピングをお子さんの好きなものにしてあげてくださいね。

お寿司を星型にするのは、牛乳パックを使うとお手軽ですよ。


カレーライス

お子さんに大人気のカレーライス、七夕にちなんで具材を星型にしたりオクラを入れると雰囲気が出ますね。

また、ご飯の盛り付けも星形にするのもいいでしょう。

七夕に食べるおやつは!?

ひな祭りならひなあられや菱餅、端午の節句なら柏餅やちまきなど、それぞれの節句にはおやつとして楽しめる行事食が存在しますが、七夕にもあるのでしょうか?

本来七夕に食べるおやつとされていたものをご紹介します。

索餅

先にご紹介した、七夕の由来とされている古代中国の伝説に登場する『索餅(さくべい)』は、日本でも平安時代の頃に広く庶民に愛好されていたといわれます。

和名では『牟義縄(むぎなわ)』とよばれ、小麦粉と米粉に塩と水を混ぜて練ったものを蒸して細く切ったものだったそうです。

これを乾燥させたものがそうめんの由来だったのですね。

また、これをツイスト状にねじったものをごま油で揚げたものがおやつとして食べられていたそうです。

今でも、子どもの口に合うように卵や牛乳,甘味を加えて油で揚げたものとして残っているようです。

まとめ

七夕の行事食についてご紹介しました。

私たちの身近な食材であるそうめんには、古代中国を由来とした伝説が由来していたのですね。

今年の七夕には、キラキラの夜空をイメージしたそうめんや索餅で、一年の健康を祈ってみてはいかがでしょうか?

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