七五三は、何となくやるものと思って、子供の頃にやった記憶がある程度で、深く考えたことはありませんよね。でも、自分のお子さんの七五三が近くなると、いろんな疑問がわいてきます。まず、七五三は、11月にやることが一般的ですが、パパさんの仕事やお子さんの体調で、七五三の予定を変更したいときもあります。そうなると、どうしても11月にやるものなのか、ここでは、七五三が11月に行われる理由と、必ず11月にやるものなのかを調べてみました。
七五三が11月に行う理由ってあるの?必ず11月にやるものなの?
七五三は、神社にお参りにいきますが、祈祷するものとは決まってはいません。祈祷をしていただかなくても、神社にお参りすることが大切なんですね。もちろん、写真撮影も、自分たちで撮って終わっても大丈夫です。さて、七五三の11月を中心に紹介します。また、千歳飴についても調べました。
七五三が11月15日の理由は?
これについては、昔からの宗教的な意味やいろんな理由が重なって、この11月がふさわしいということになったようです。その中の理由の一つは、徳川家光の子供の徳松=「徳川綱吉」に由来しています。
徳川綱吉は、有名な「生類憐みの令」でも名の知れた将軍でしたよね。実は、幼少期の徳川綱吉は、体がとても弱いお子さんだったようです。その体の弱さを心配した徳川家光が、綱吉の健康を祈祷したようなんです。その祈祷をしたのが11月15日でした。
また、もともと旧暦の「15日」の日は、かつて「二十八宿」の「鬼宿日」といわれていて、これは「鬼が出歩かない日」とされていました。そのために、何をするにでも15日は「吉」であるとされていたんですね。
さらに、旧暦の11月は、収穫が無事に終わると、その実りを神様に感謝する月でもあったんです。「15日」は、その月の満月でもある「15日」ということもあって、氏神様へ感謝をしようというということだったようです。そして、もう一つ。七五三の数字すべてを足すと「15」になるからともいわれています。
必ず11月にするものなの?
昔は、11月にこだわっていたこともあったようですが、現代では、11月15日にこだわらずに、その地域の季節や、それぞれのご家庭の事情で日にちを決めることが一般的になっています。なので、必ずしも11月15日にする必要はないんですね。
さらに、北海道の七五三は「10月15日」に行われることが一般的です。というのも、昭和24年に札幌市内の神職さんが集って、七五三は「10月15日」にお祝いすると決めたようなんです。
これには、季節も関わっていそうで、やはり北海道の11月は、すでに冬であることも関係しているようです。北海道では、家庭によって、七五三の混雑を考えて、9月下旬の早い時期にやってしまう方もいます。
しいていえば、どの月にしろ、「大安」「吉日」を選ぶようにしてやることが多いです。七五三は、縁起のいいものなので、大安吉日を選ぶといいかもしれません。ただし、これもまたおじいちゃんやおばあちゃんの意向もあるかもしれませんので、念のため相談はしておいてもいいですよね。
千歳飴
七五三の11月を調べてみると、やはり子供の健やかな成長を祈るための行事ですよね。そうなると、「千歳飴」はどうでしょうか。これもまた、縁起かつぎがあるようなので、購入したほうがいいかもしれません。
千歳飴の由来は、江戸時代に、子供の健康と成長や長寿の願いを込めて祈願していたことから、縁起にあやかって「紅白の長い棒飴」が作られたといわれているようです。また、千歳飴の袋には「寿」や「松竹梅」などの縁起のいい言葉が並びますよね。
もしくは、鶴や亀の絵が描かれていることもあります。これも「鶴は千年、亀は万年」生きるという有名な言葉がありますが、これにあやかって描かれているんです。
まとめ
いかがでしたか。七五三が11月に行われる理由を中心に紹介しました。七五三は、私たちの子供の頃からあった風習でもあり風物詩でしたが、七五三は、年代と共に様変わりはしてきても、お子さんの成長と健康を祈ることには変わりはありません。これからもずっと続いていく風習ですよね。
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