七夕に小さいお子さんがいるお宅では、ちらし寿司を用意するお宅も多いのではないでしょうか。地域によっては、そうめんを食べる風習があるところもあります。また、和菓子やゼリーを食べる地域もあるようです。
大人だけの生活でも、短冊を飾ることはなくても、七夕にちらし寿司などを食べることで、七夕の行事をするお宅もあります。さて、七夕にちらし寿司を食べる理由ってあるんでしょうか。
目次
七夕にちらし寿司を食べる理由ってあるの?
一年の間に、いろんな行事がありますよね。行事によっては、各地で盛大にお祭りとして祝うイベントなどもあります。お正月なら「お餅」がよく食べられますよね。
節句の時期なら、ちらし寿司を含めさくら餅やかしわ餅など、それぞれの行事の食べ物を食べる風習は、今なお日本に残る伝統でもあります。さて、七夕にちらし寿司を食べる理由を調べてみました。
また、そうめんを食べる地域もあるようなので、なぜそうめんなのか、そのあたりも見ていきましょう。
七夕にちらし寿司は、由来はなし
七夕に食べるものといったら、圧倒的に「ちらし寿司」ではないでしょうか。かなりの方が、子供のころからそういうものだと食べてきていますよね。
ところが、「七夕」に「ちらし寿司」を食べることに関しては、深い関わりもなければ、由来といった伝統などもないようです。単に、昔は、食べる物が限られていたので、七夕のお祭りの日ぐらいは、ごちそうを食べようと、ちらし寿司になったようです。
ちらし寿司は、先ほども紹介したように、節句などでも食べられますよね。七夕は、おりひめが裁縫や手芸が上手だったことから、昔は針などを供えたといいます。そこで、女の子が喜ぶようにと、ちらし寿司にしたのではないかという話のようです。
ちらし寿司はお祝いごとの定番
女の子の節句、おひなさまでもちらし寿司を食べるのが定番ですが、ここでもちらし寿司を食べる理由というものはありません。謂われ(いわれ)自体がないんですね。
ただ、もともとちらし寿司は、お祝いの席でお客様にふるまわれることが多いです。ちらし寿司の「寿司」には「寿」の言葉が使われていますよね。寿司には、「寿を司る」といった意味合いから、昔から縁起が良い食べ物として親しまれてきたものなんです。
ちらし寿司に使われる食材も縁起かつぎ
ちらし寿司には、エビやレンコン、豆などさまざまな食材が使われています。実はそれぞれの食材には、縁起のいい食材が多く使われています。たとえば、エビは「えび→長生き」、「れんこん→見通しがきく」、「豆→健康でマメに働ける」といった意味合いがあります。
そのために、お祝いごとにはふさわしい食べ物として、お祝いの席に用いられることになったようです。ちらし寿司には、緑の三つ葉に、黄色の卵、オレンジのニンジンなど、華やかな色使いになっていますよね。
そんな色使いもお祝いごとにはぴったりということで、積極的に用いられるようになりました。
七夕にお菓子として食べられていたそうめん
冒頭でも紹介したように、地域によっては七夕にそうめんをいただくところもあります。そうめん自体は、古くは平安時代にはすでにあったようです。
ただ、そうめんとはいっても「むぎなわ」といって、お菓子感覚で食べる習慣がありました。小麦と米の粉を練り縄の形を作って、お菓子にして食べていたようです。この風習は、中国が発祥です。
中国に伝わるそうめんのエピソード
中国では、「むぎなわ」のことを「索餅(さくべい)」と呼んでいたようです。もともとは、この索餅を7月7日食べる起源になったという説があります。
これにはエピソードがあって、中国の帝の子供が7月7日に天国に召されて、一本の足の鬼となり流行病を起こさせたとか。その鬼を鎮めるために、どの帝の子供が好きだった索餅を供えたというお話のようです。
まとめ
いかがでしたか。なぜ七夕にちらし寿司を食べるのかを中心に紹介しました。ちらし寿司の華やかな色合いは、確かにお祝いごとにはふさわしいですよね。今は、それほどお金をかけずに食べられるものです。お子さんと七夕を楽しむためにも、今年も華やかなちらし寿司にしてくださいね。
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