花粉症情報といえば、春・・・スギとヒノキですね。せっかく暖かくなってこれから力を抜いて生活できると思った矢先に、花粉症の人にとって、「目がかゆい」、「鼻水が止まらない」、「のどがイガイガする」など、今度は、寝不足と戦う日々がやってくるのではないでしょうか。
花粉の中でも1番多くの人が影響を受けることで有名なスギとヒノキですが、症状に違いはあるのでしょうか。また、その対策はどの様なものでしょうか。調べてみたいと思います。
目次
スギ花粉の特徴
20~40μ(ミクロン)のスギ花粉は、その飛ぶ時期(2月下旬)であっても量に差はありますが、ほとんど1年中飛んでいます。その飛ぶ量は、その年(当年)の夏の天気と関係があり、日光の量と雨の量で次の年の春のスギ花粉の飛ぶ量が決まる様です。
そのために、当年の夏の気象情報を気にしていることが、花粉症全体の約80%のスギ花粉症の人には大切なことだということです。
スギ花粉は、元から体に悪いものではない様ですが、体の免疫機能が誤解して、それを防御するためにアレルギー反応として色々な症状が起こるということです。
スギが多く植林されているのは関東の様で、そのためにスギ花粉症の人も関東に多いという統計がある様です。
スギ花粉症の症状
スギ花粉症は、花粉症の「四大症状(鼻水・鼻づまり・くしゃみ・目のかゆみ)」がでる様です。
またそれに加えて、「せき」や「のどの異常」、「肌にかゆみ」などを覚えることもある様です。中でも「せき」や「のどの異常」をそのままにしておくと、「喘息」や「気管支炎」などになる恐れがありますが、始めはほとんど風邪と間違いやすい様です。
アレルゲンとしての性質が低いので、「アナフィラキシーショック(呼吸困難や低血圧など)」は起こしにくい様です。
ヒノキの花粉の特徴
30~40μのヒノキの花粉は、スギ花粉と同じか少し大きく、雄花の中で作られる様です。
飛ぶ時期は、スギ花粉よりも少し遅く3月~5月頃がピークですが、重なる時期があるのでヒノキの花粉症の人のほとんどがスギの花粉症の人だそうです。
また、国内で植林されているヒノキは若い木が多く、これから、まだまだ花粉が飛び、その量も増えていくと考えられているので、ヒノキの花粉症の人が増えると予想され、心配されている様です。
ヒノキの花粉症の症状
ヒノキの花粉症の症状は、スギ花粉症の症状と大差はない様ですが、「目の異常(かゆみや充血など)」が強くでる様です。
スギ花粉症とヒノキの花粉症の両方があると、長引いたり重症になったりする場合があるので、早くアレルゲンの特定をしてもらい、治療を開始しましょう。
スギ花粉症とヒノキの花粉症の見分け方
スギ花粉症とヒノキの花粉症は、似た症状でも素となるアレルゲンが全く違うため、区別はつきますが、アレルゲンを特定するアレルギー反応検査が必要です。
そして、その反応結果を顕微鏡で見ることで正確に見分けることができるそうです。
スギ花粉
大きさ:30~40μ
形:イボの様な出っ張りがある花粉
症状:くしゃみが多い
晩冬の時期から、風邪を引いた覚えもないのに「鼻水」や「くしゃみ」がでる
ヒノキの花粉
大きさ:25~35μ(スギより小さい)
形:星の様な形の花粉
症状:酷い目のかゆみがある
春先頃に、前触れなく急に「鼻水」や「くしゃみ」や「目のかゆみ」がでる
花粉症の対策
スギ花粉症とヒノキの花粉症は、同じアレルギー反応です。花粉を特定したからといって、対策に違いはありません。
ということで、共通する対策を挙げていきます。
日常生活でできること
出かける時は、マスクと花粉症用のメガネをつけましょう。
マスクは、ワイヤーの入った顔の輪郭にピッタリ合うものを、花粉症メガネは、隙間なくピッタリ両目を被えるものを選びましょう。
出かける時は、洋服にも一工夫が必要です。
例えば、帽子、丈の長いコートなど、花粉がつかない(つきにくい)形や素材がおすすめです。
うがいと手洗いをしましょう。
外から帰宅したら、真っ先にうがいと手洗いをしましょう。専門医にかかると必ずといって良いほど「うがいと手洗い」をすすめられます。外から持ち帰った花粉をきれいに洗い流しましょう。
規則正しい生活と、免疫力を上げましょう。
日常生活の中で感じる「ストレス」や「疲れ」や「寝不足」などは、免疫を下げる原因になります。負けない様に「運動」や「バランスの良い食事」と「発酵食品の摂取」を心がけましょう。
洗濯物は、部屋干しに切り替えましょう。
花粉が外を舞う時期は、せっかく干した洗濯物にくっつきます。今や、「部屋干し専用洗剤」がありますので、花粉の時期は部屋干しにすることをおすすめします。
静電気でくっつく花粉を防ぎましょう。
静電気の起きやすいウールやポリエステルを含む「フリース」や毛羽立つ素材のものなどは、特に花粉を寄せ付けてしまいます。「静電気防止」のついた商品を選ぶと良いでしょう。
鼻や目を洗いましょう。
鼻うがいや目を洗うことを試してみるのも良いでしょう。鼻の奥や目の中に入ってくっついてしまった花粉を、洗い流すことで一旦はきれいになります。
耳鼻科(病院)や薬を利用する
やっぱり、耳鼻科(病院)に行きましょう。
専門医は、花粉症についてももちろん、専門知識を持っています。
そして、最も効くであろう薬の処方も可能です。
市販薬(抗ヒスタミン薬)を試してみよう。
テレビコマーシャルで流れる花粉症の薬は、「処方薬と同じ成分が入っています」と宣伝しています。
耳鼻科(病院)に行く時間が取れない人は、その辛い症状を緩和できる可能性のある市販薬を試してみるのも1つの方法です。
市販薬の鼻スプレーが以外にスッキリします。
「血管収縮剤」というものが入っているものは使い過ぎに注意が必要ですが、これが入っているために効き目を実感できるのも確かな様です。
市販薬の目薬でかゆみを軽減できます。
「血管収縮剤」というものが入っているものは使い過ぎに注意が必要ですが、これが入っているために効き目を実感できるのも確かな様です。
・・・など
まとめ
春先に花粉症の人を苦しめるスギとヒノキの花粉ですが、ほぼ同じ時期に花粉が飛ぶので、区別をするのが難しいということが分かりました。また、治療は花粉の種類に区別がなく、薬も共通するもので良いということも分かりました。花粉症になってしまったら、我慢せずに対策を実行することをおすすめしますが、少しでも時間が取れる様なら、やっぱり耳鼻科(病院)にかかることもおすすめします。今や、花粉症の治療は、薬によるところが大きい様です。自分なりの対策で、花粉の時期を乗り切りましょう。
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