マスクをつける時、それは昼間、理由は様々ですが、とても多く見かける様になりましたね。乾燥が気になる季節の保湿やインフルエンザなどの予防など、自分の体を大切にする傾向が強くなった様にも感じます。
中には、夜寝るときにまでマスクをつける人がいると聞きました。確かに、風邪などの時は、マスクをして寝るのは一般的です。マスクをして寝る人の話を聞いてみると、決まって「喉や鼻、口は楽になる」や「肌が保湿された」というものです。
温かくなり、今度は花粉症予防や対策で、マスクの夜の使用を冬だけではなく、春まで延長する人もたくさんいる様です。そこで今日は、マスクをして寝ることが私達にどんな影響があるのか、また、花粉症の人にとってマスクをして寝ると、どんな効果があるのかを調べてみようと思います。
目次
マスクの働き
不織布は、繊維を熱で絡めて作っているので隙間がほとんどなく、花粉や菌を通しづらくなっています。そのため、フィルターとしての働きに優れ、市販品では、5µmといわれるインフルエンザも遮断します。
また、医療用として「N95フィルター」は、0.3µmの粒子も遮断します。
また、医療用は、0.1~0.3µmの粒子を使ってテストを繰り返し、その遮断率でタイプ分けしているそうです。
マスクを着けて寝ることのメリット(効果)
くちびるやほほを守る
眠っている間も、汚れた外気を少なからず呼吸として体の中に取り入れています。
また、外気が肌に付くこともあります。そんな環境から肌を守る手段となります。
特に大きめのサイズでは、乾燥からも保護してくれます。
寒さから守る
一晩中温かく、目覚めた時に肌が冷えすぎていません。
口の渇きや喉の渇きを防ぐ
口の中が乾くと、口臭や口内炎など口の中の病気の原因になり、喉が渇くと、喉のガラガラ感や、時には痛みを感じたりもします。
マスクをつけることによって、自分の吐いた息が湿気になり「加湿効果」となって乾燥を防ぐことができる様です。
口呼吸の癖がある人は鼻呼吸に治る場合があり、口から体の湿気が逃げにくくなるために、肌がきれいになる効果も上がるそうです。
※マスクを着けて寝るからといって、その環境が悪ければ(「たばこを吸う人がいる」や「外気が容赦なく入る」など)残念ながらマスクの効き目を期待することは難しいでしょう。
風邪など、病気の予防になる
病気の原因となるウイルスなどは、温かく、かつ、湿気を嫌うので繁殖しにくくなります。そのため、感染しにくくなります。
「風邪など、病気の予防になる」の勘違い
風邪などの病気の原因菌などは、市販のマスクでは完全に防ぐことはできません。それは、マスクがオーダー品ではなく、一般に広く普及するサイズになっているからです。
当たり前のことですが、1人1人顔の形が違うために、マスクをつけた時、どこかに必ず隙間(あごや小鼻、ほほなど)ができてしまいます。
風邪などの病気の原因菌などが、その隙間から侵入する可能性は高くなります。
では、なぜ「風邪など、病気の予防になる」になるのでしょう。
「風邪など、病気の予防になる」の正しい理解
先ほど書いた通り、マスクをつけて寝るということは、「病気の原因となるウイルスなどは温かく、かつ、湿気を嫌うので繁殖しにくく、感染しにくい」ことですから、もし、体の中に病原菌などが入ったとしても、「自身の状態を悪化させないこと」と、「周りの人への悪影響を防ぐこと」ことができると理解しましょう。
マスクをつけて寝ることの(良くない点)デメリット
息苦しさを感じる
マスクをつけて寝ると、呼吸が苦しく感じることがあります。特に鼻が詰っている時にマスクをつけて寝ると、眠れないかも知れません。無理はしない様にしましょう。
ぐっすり眠(ネム)れない
息苦しさが続くと、熟睡できないかも知れません。
マスクをつけている意識が、熟睡を妨害しそうです。慣れるまでは、辛い日々(「熟睡できない」や「寝づらくなる」など)を過ごすことになりかねません。マスクをつけて寝ることを習慣にしようと考えている人は、のんびり慣れていくことをおすすめします。
ぐっすり眠れないと、いくら肌に良いものを取り入れても、寝ている間に改善されるはずの肌や体のダメージが充分に回復できない可能性があるそうです。
マスクのゴムが障害になる
マスクをつける時は、ゴムを耳に引っかけて固定します。
そのゴムが耳の負担になり、耳の後ろが痛くなることがあります。
酷くなると、すり傷になったり、かゆみがでたり、ただれたりなど、傷が治るまでマスクができなくなる恐れがあります。
マスクの跡が顔に付く
マスクは顔にピッタリする様に少し引っ張り気味に固定されます。
そのせいで、先ほど「耳への負担」について書きましたが、真っ直ぐ上を向いて寝ても人は一晩に何度も寝返りをします。
その寝返りの時に、マスクの跡が顔に付くことがあるのです。
肌へのダメージがある
人は寝返りを何度もすると書きました。寝返りをするたびに、肌とマスクのゴムが擦(コス)れます。
その刺激(摩擦)が、肌にとって悪影響を与えてしまいそうです。
保湿も過ぎれば悪影響
マスクをつけて寝ると「加湿効果」で肌に良いのは確かですが、多すぎる湿気は、肌荒れ(ニキビやカビなど)の原因菌を誕生させる場合もある様です。
すでに、ニキビなど肌に異常がある人は、マスクの使用は控えた方が良さそうです。
花粉症予防の寝るときのマスクの効果
「マスクをつけて寝ることのメリット(効果)」は花粉症対策にもなります。
その前に、まずは、寝室に花粉を寄せ付けない様にしましょう。寝室全体と、枕や布団には丁寧に掃除機をかけましょう。
花粉が舞わない様に加湿器を使って、部屋にも湿気を持たせましょう。
実は、寝る前にマスクをつけることには賛成派や推奨派が多い中、反対派も存在します。
賛成派
マスクをつけると、楽になる
マスクをつけると、のどの辛さが軽くなる
・・・など
反対派
マスクをつけると、保湿されすぎて息苦しい
マスクの中で鼻水がでて、目が覚める
・・・など
賛否両論がありますが、こんな方法を見つけました。この方法だと、加湿器がいらない様に思えます。
それは、「濡れマスク」です。濡れマスクは市販もありますが、自宅でも簡単に作ることができます。
①市販のマスクの上部3分の1ほどを外側に折り返す。
②折り返した部分だけを水(蒸留水)で濡らす。
③それを鼻にかけない様に気を付けて、口の位置にあてる。
実は、市販品の中には、すでに「濡れマスク」という商品が出回っています。
そちらを使っても良いでしょう
まとめ
風邪やウイルスなどの予防になるマスクを寝るときにつけることで、花粉症の予防にもなることが分りました。
すでに花粉症の症状がでてしまっている人には、夜寝るときのマスクは辛いこともあると思いますが、炎症が起きた鼻やのどに乾燥した空気が直接触れると、痛かったりしみたりすることと思います。
そんな症状を緩和するには、マスクはおすすめですが、個人の花粉症の症状によって「マスクだけが良い」とも言い切れません。まずは、寝室を花粉のない環境に整えてから、1つの手段として、マスクも試してみるのが良い様です。
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