夏は、各地あちこちで夏祭りが催されますよね。田舎に帰って田舎の祭りを楽しんだり、旅行先で祭りを楽しんだりさまざまではないでしょうか。夏だからこそ祭りやイベントを楽しんで、去りゆく夏を思う存分楽しみたいものです。

ここで紹介するのは、全国的に有名な観光スポット、京都の祭り「祇園祭」です。祇園祭では、山鉾巡業や宵山の出店やら、京都ならではのお祭りを楽しむことができます。

 祇園祭の先祭りと後祭りを楽しむ!

今年の夏は、祇園祭に行ってみようかと漠然と思っているなら、参考にしていただけるように、祇園祭の有名な先祭(さきまつり)や後祭(あとまつり)を中心に紹介します。祇園祭は、例年たくさんの人出が見込まれている最大級のお祭りです。ぜひ楽しんできてくださいね。

 山鉾巡業

さて、最初に紹介しておきたいのが京都の伝統山鉾巡業です。山鉾巡業は「前祭」と「後祭」の2回に分けて行われています。実は、このように分かれるようになったのは、2014年からで、それまでの1966年から2013年までは、同じ日にまとまって行われていたものなんです。

ところが、本来の形は、2回に分けて行われるののようで、元に戻そうといった活動が高まったことから、現在の形になったそうです。

 山鉾巡業が前祭と後祭になったのか

そもそも山鉾巡業とは、町の邪気やけがれを山鉾で清めるものと、祇園祭の主神でもある八坂神社の神様が通るとされる道を作るために行うとされるものです。

そこで、前祭では、八坂神社から神様が乗られている神興を、四条の新京極、寺町商店街前の御旅所へお迎えするために。そして、後祭では、神輿を無事に八坂神社にお返しするといった意味合いで行われます。

前夜祭での「御旅所」へお送りする意味は、御旅所とは、「おたびじょ」と読んで、神様の乗られている神輿が休憩したり宿泊したりする場所を表します。また、神輿を神社に帰っていただく習わしは「神輿渡御(みこしとぎょ)」と呼ばれます。

この神輿が出発する前に山鉾を巡業するものなんです。

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 山鉾が登場する順番

前祭も後祭でも巡業する山鉾の順番は、あらかじめ決められています。まず、前祭で先頭を担っているのが長刀鉾で、後祭でしんがり(殿)を担っているのが大船鉾などです。

また、古くからの決まりで巡業の順番がもともと決まっている山鉾もあるようです。その山鉾は、7月上旬に行われる順番決めの「くじ取り式」でくじを引くことはありません。

この順番はとても大事なもので、前祭の長刀鉾のすぐ次の巡業を担う山鉾のことを「山一番」と読んでいて、縁起が良くとても名誉のあることとされていて、粽が特別な仕様になっているようなこともあるようです。付け加えると、山鉾ごとにご利益もあって、行列の前に近いほうが良いとされてもいます。

前祭登場の山鉾

長刀鉾(1)函谷鉾(5)・放下鉾(21)・岩戸山(22)・船鉾(23)

菊水鉾・月鉾・鶏鉾・山伏山・孟宗山・太子山・郭巨山・保昌山・油天神山・四条傘鉾・蟷螂山・伯牙山・木賊山・霰天神山・白楽天山・芦刈山・占出山・綾傘鉾

後祭搭乗の山鉾

橋弁慶山(1)・北観音山(2)・南観音山(6)・大船鉾(10)

役行者山・鯉山・八幡山・鈴鹿山・黒主山・浄妙山

 休み山

祇園祭で、巡業に参加していない山鉾のことを「休み山」と呼びます。長い祇園祭の歴史の中で、戦乱や町の大火などによって鉾が消失してしまうようなことが何度もあったようです。

そこで、多くの山鉾は、そんな災害にあうたびに、人々の努力によって復興をとげてきたようですが、一部の山鉾は、復興までにいたらずに「休み山」となるそうです。この「休み山」となっている山鉾は、その町の中でご神体や飾り物を展示するといった形で、祇園祭に参加しているところもあるようです。

まとめ

以上です。祇園祭の先祭と後祭を中心に紹介しました。山鉾巡業と同時に行われるのが「花傘巡業」です。花笠巡業は、例年朝10時ごろに八坂神社を出発します。巡る場所は、京都市役所、四条御旅所などの通りを巡ります。

そして、昼頃に八坂神社へと帰っていく流れになっています。花笠巡業も見応えがあって、総勢1,000人近くもの人たちが、祇園囃子の音色に合わせて巡るようです。どうせ行くなら全部見るつもりで行きたいですよね。

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