毎年楽しみでアクティブな夏ですが、それと同じく気になるのが台風ですよね。夏は、野外活動が多くなるので、単に雨ならまだしも台風になってしまうと現地での行動も制限され、交通機関も一気に乱れてしまいます。

気象庁によると、2015年の台風の発生は、27個、2016年は、26個。毎年、台風は、私たちの生活にも支障があります。これだけの数の台風です。台風と台風がぶつかることはないんでしょうか。ぶつかって合体して巨大化するなんてことはないんでしょうか。台風の疑問について調べました。

台風と台風がぶつかるとどうなる?合体して大きくなる?

日本各地で台風が多い場所、要するに上陸しやすい場所は、気象庁によると圧倒的に鹿児島県になるようです。鹿児島の方は、そういう意味で、夏をもろてをあげて喜んでもいられませんよね。常に台風には用心しているんじゃないでしょうか。さて、その台風がぶつかりあって巨大化なんてあるんでしょうか。

 台風の「藤原の効果」とは

二つの台風が発生して、その距離が1000km以内になってしまと、「藤原の効果」というものが働くそうです。この意味する現象は、二つの台風が接近するようになった場合は、その二つの台風が干渉しあって、通常とは違った進路をとる現象のことを「藤原の効果」というそうです。

簡単にいうと、どうなるかは、まったく予想がつかないことになります。この藤原の効果というのは、気象学者の「藤原咲平(ふじわらさくへい)」から由来している言葉だそうです。日本の気象に関しては、大きな功績をおさめた人として有名な方になります。

 二つの台風がぶつかることはない

北半球で発生する台風は、反時計回り、左回りに強い風が吹きます。なので、二つの台風が接近すれば、「逆向きの風」がぶつかりあうといった現象になります。

そうなると、台風自体は、お互いに反発し合い、ぶつかることはないようです。ただ、先ほども紹介したように、藤原の効果で、相互作用を及ぼしながら、複雑な経路をたどるであろうと予想できるそうです。

台風 台風 ぶつかる 合体

 「強い台風」が「弱い台風」を吸収?

場合によっては、強い台風が弱い台風を消滅させて吸収することもあるようです。弱い台風は、強い台風と距離を置いて勢力をどんどん落とされて、周りにあった雲は、強い台風に持っていかれます。

やがて弱い台風は消滅していくという仕組みになっています。ただ、強い台風が、弱い勢力を吸収したとしても、そのことで勢力を増すこともあれば、必ずしもそうなるわけでもないようです。そのために、台風が合体したとは言わずに「第○の台風は、第○号の台風に吸収されました」という言葉になるそうです。

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 台風は合体もしない、巨大化もしない

先ほども紹介したように、二つの台風が接近したからといっても、二つの台風がぶつかることはありません。

ぶつかる前に影響をし合うことになります。なので、ぶつかって合体するようなことはなく、あくまでも強い台風に吸収されることになります。なので、巨大化するわけではないんです。

 藤原の効果6パターン

藤原の効果には6パターンあります。先ほども紹介したように台風は「反時計回り」です。

ここを踏まえて6パターンご紹介します。

1.片方の台風が、もう片方の台風を回るようにして動く=指向型

2.片方の台風の後を追うように、次の台風も同じ進路をたどる=追従型

3.東側の台風が北上してくるまで、西側の台風の動きがとどまる=時間待ち型

4.二つの台風が並んで進行する=同行型

5.日傘委側の台風は「北東方向」へ、西側の台風は西へ動く=離反型

6.弱い台風が、強い台風に吸収されてしまう=相寄り型

このように、二つの台風がぶつかり合うことはなくても、どう動くかは、まったく予想がつかないです。なので、これから台風のシーズンに入ったら、藤原の効果を参照して台風の動きを見るのもいいかもしれません。

まとめ

以上です。台風と台風がぶつかるとどうなる?と題して紹介しました。ぜひ参考にしてみてください。また、テレビの気象情報で台風の真上から見た画像を見ることがありますが、真横から見ると、凸の形になっているそうです。ここ数年、台風について被害もたくさん出ているので、もっともっと解明されていくんでしょうね。

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