北海道をイメージする時、「自然が豊かだが花粉はなく、梅雨もなく爽やかで清々(スガスガ)しい」など、かなり良い印象を持っています。
本州や四国、九州などで猛威を振るうスギ花粉が、北海道には、ほとんどないところは、「さすが、北海道!」って思いますよね。
ですが、どうやら、こちらにはない花粉症がある様です。北海道の花粉事情について調べたいと思います。
目次
北海道の花粉症になる可能性がある樹木
スギ花粉
ヒノキの花粉
ハンノキの花粉
シラカンバの花粉
ヨモギの花粉
ブタクサの花粉
カモガヤの花粉
オオアワガエリの花粉
北海道の花粉の飛散の特徴
本州や四国、九州などで猛威を振るうスギ花粉が、北海道では、大変少ないことが大きな特徴の様です。
その代わりに、カバノキ科に含まれる「ハンノキ」と「シラカンバ」の花粉の飛散が多いということです。
アレルゲンとなる「ハンノキ」と「シラカンバ」の特徴
ハンノキの花粉症と診断するには、スギ花粉と同じ時期に飛散するため大変難しいそうです。
その時期は、スギやヒノキの花粉と同じ春の花粉症時期と重なっているのが原因だそうです。また、シラカンバは、北海道の花粉症の原因になるイネ科の花粉と同じく、外せないアレルゲンです。
ブナ目に属する「ハンノキ」と「シラカンバ」は、抗原性が共通します。
東京の鼻アレルギー患者の20%がハンノキの花粉の影響を受けている様です。またその半分の人に、「口腔アレルギー症候群(OAS)」が加わる(認められる)と報告がされています。
「ハンノキ」と「シラカンバ」の飛散時期
ハンノキの花粉
3月~4月
シラカンバの花粉
4月中旬から6月中旬
北海道は広いために、花粉の飛散時期が地域によって大きく違います。
また、その花粉も年によって飛散の量にも違いがあります。
例えば、3月頃から花粉症の症状が出始める人は、ハンノキの花粉が3月頃から飛散を始めることもあり、「ヒノキの花粉症」と「ハンノキ花粉症」の両方の可能性があると診断されるでしょう。
「ハンノキの花粉症」
ハンノキの花粉症の症状は、スギ花粉症と同じ様に「鼻の異常」と「目の異常」が主な症状の様です。
そして、もっと症状が進むと、「のどの異常」や鼻の異常からくる「頭痛」や「全身の倦怠感」や「微熱」など、様々な症状が出る様です。
ハンノキはカバノキ科に分類され、「ハンノキの花粉症」の人は、口腔アレルギー症候群(OAS)が加わる可能性が大いにある様です。
「シラカンバの花粉症」
シラカンバの花粉症
シラカンバの花粉症は、北海道で1番多い花粉症です。ですが、徐々に人々の体の中に「IgE抗体」が増える傾向にあり、特に函館では、スギ花粉症も増えてきた様です。その症状は、「鼻の異常」や「目の異常」に加えて、「口腔アレルギー症候群(OAS)」も高い確率で加わることが多い様です。
※「IgE抗体」とは、菌やウイルスなどに対する抗体ではなく、自然の中に普通に存在するものに対してできてしまう抗体をいいます。
「口腔アレルギー症候群(OAS)」とは
果物や野菜類を食べた時に、口の中に違和感がでる口の中のアレルギーのことをいいます。「アレルギー反応が出るよく」ということで知られる食べ物は、「キウイ・リンゴ・モモ・メロン・スイカ」などの果物や、ナッツ類、「アボカド・セロリ・トマト」などの野菜です。
症状としては、口の中が「かゆくなる」や「のどがイガイガする」などですが、もしこの様な症状を自覚したら、専門医の検査を受けた方が良いかも知れません。調べによると、「口腔アレルギー症候群(OAS)」の可能性が高い様です。
まとめ
北海道の持つイメージとは少し違う花粉事情がありました。北海道は広いので、花粉の飛ぶ時期や種類も同じではありません。北海道で1番多い花粉症はシラカンバの花粉症でしたが、次に多いのがハンノキの花粉症でした。この2つの花粉症に共通するのは、「口腔アレルギー症候群(OAS)」といい、口の中に違和感の出るアレルギー症状です。この病気は、食べ物を食べると「かゆくなる」や「のどがイガイガする」などを感じ、同時に起こる「鼻の異常」や「目の異常」と合わさって辛さが倍増しそうです。「口腔アレルギー症候群(OAS)」を緩和させたいと考えると、食べたいものに制限がかかるため我慢を強いられます。一般的な花粉症の症状だけでなく、「口腔アレルギー症候群(OAS)」を感じる様になったら、すぐに専門医の検査を受けて適正な治療を受けることをおすすめします。
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