先日、「花粉症は関東に多い」と分りましたが、関東には1都6県もあり、広い範囲です。この中で花粉の影響を比較的受けていない、または、花粉がほとんど飛ばない場所は、あるのでしょうか。
花粉症で苦しむ人には、できるだけ花粉には遭いたくないですよね。1日でも良いから逃れたいと思っているに違いありません。
そこで、関東内に、「花粉の少ない場所」はあるのでしょうか。考えてみたいと思います。
目次
関東について
関東は、「1都6県」で成り立った地域のことです。
「1都6県」とは、1都の「東京都」と、「埼玉県」、「千葉県」、「群馬県」、「栃木県」、「茨城県」、「神奈川県」の6県を指しています。
それぞれの花粉の飛散量
花粉の飛散量は、その日の天候や風などによっても違ってくるそうです。そのために日々、飛散量が変わるのです。
当然ながら、飛散が多い地域では体の中に入る花粉の量は増え、飛散の量が少ない地域では体の中に入る花粉の量は少なくなるなど、違いがあるわけです。
この違いが、体の中で作られる花粉(抗原)に対する抗体の量(数)も違ってくるのです。
※関東地方は、特に杉の木がたくさんあるそうです。スギ花粉に対しての抗体が陽性(スギ花粉予備者)の人は、関東全体の20%にも達していると予想されている様です。
2017年のスギ花粉とヒノキの花粉の飛散量の予想は、広い範囲で、しかもやや多く、全国平均の1.2倍を予想している様ですが、関東の場合では、平年並みか少な目と予想しています。それでも、少なかった2016年と比べると全国平均で4.4倍にもなるそうです。
東京都:スギは3月上旬~中旬・ヒノキは3月終わり~4月上旬
花粉飛散量平年の○倍:0.56
花粉飛散量2016年の○倍:1.99
花粉飛散開始予想:1月30日頃
花粉飛散終わり予想:5月上旬
埼玉県:スギは3月上旬~中旬・ヒノキは3月終わり~4月上旬
花粉飛散量平年の○倍:0.71
花粉飛散量2016年の○倍:2.95
花粉飛散開始予想:2月上旬
花粉飛散終わり予想:5月上旬
千葉県:スギは3月上旬~中旬・ヒノキは3月終わり~4月上旬
花粉飛散量平年の○倍:0.65
花粉飛散量2016年の○倍:1.33
花粉飛散開始予想:1月30日頃
花粉飛散終わり予想:5月上旬
群馬県:スギは3月上旬~中旬・ヒノキは3月終わり~4月上旬
花粉飛散量平年の○倍:089
花粉飛散量2016年の○倍:1.62
花粉飛散開始予想:2月上旬
花粉飛散終わり予想:5月上旬
栃木県:スギは3月上旬~中旬・ヒノキは3月終わり~4月上旬
花粉飛散量平年の○倍:0.87
花粉飛散量2016年の○倍:2.53
花粉飛散開始予想:2月上旬
花粉飛散終わり予想:5月上旬
茨城県:スギは3月上旬~中旬・ヒノキは3月終わり~4月上旬
花粉飛散量平年の○倍:0.71
花粉飛散量2016年の○倍:1.45
花粉飛散開始予想:1月30日頃
花粉飛散終わり予想:5月上旬
神奈川県:スギは3月上旬~中旬・ヒノキは3月終わり~4月上旬
花粉飛散量平年の○倍:0.57
花粉飛散量2016年の○倍:1.41
花粉飛散開始予想:1月30日頃
花粉飛散終わり予想:5月上旬
※関東で花粉が少ない場所
平年との比較
東京都
花粉飛散量平年の○倍:0.56
神奈川県
花粉飛散量前年の○倍:0.57
前年(2016年)との比較
千葉県
花粉飛散量2016年の○倍:1.33
神奈川県
花粉飛散量2016年の○倍:1.41
※結果、神奈川県が比較的少ないと思われます。
【花粉の飛散量が少ない理由】
今年(2017年)の花粉の飛散量は、2016年よりも多いのですが、平年よりも少ないと予想している様です。原因は、関東の太平洋側で台風や湿気を多く含んだ空気のせいで、曇りや雨の日が多かったことが考えられる様です。
まとめ
関東地域の中で比較的花粉の飛散量が少ないところは、「神奈川県」の様ですが、実は、あまり大きな差はないことが分ります。前年度の夏の気候が、当年の春の花粉の飛散に大きく影響する様ですから、1年前から来年の花粉の動向を注意して見ていかなければならない様です。
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