今回は、現実的なひな人形についての話を紹介しようとお思います。お母さんからひな人形を出さずに一年以上もしまいっぱなしにしてしまうと、結婚が不幸になるなんていう話を聞いたことはありませんか。

ここでは、そんな人から人へと伝わって行った言い伝えについて書いていきます。

ひな人形をしまいっぱなしにして出さないと結婚が不幸になる?

初節句にひな人形を贈っていただいて、そのときにはお祝いをして飾ったものの、家のスペースの問題からひな人形をしまいっぱなしにしている方も多いようです。さて、しまいっぱなしにすると「結婚が不幸」になるという言い伝えはどこからきたものでしょうか。

また、ひな人形には、他にも言い伝えや迷信のようなものがあります。

しまいっぱなしにすると結婚が不幸になる?

ひな人形を何年物間、飾ることもせずにしまいっぱなしにしていると「持ち主に災いがある」というような話があることは事実です。でも、これはあくまでも迷信になります。根拠があるような話ではないんです。

そもそも、ひな人形や五月人形は、その子の「身代わり」になって、厄をかぶるといいます。本来なら自分に降りかかるであろう災いや厄をすべて、ひな人形が身代わりになって受け止めるものとされていたんです。

もし、ひな人形を何年も押入れなどにしまいっぱなしにしてしまうと、ひな人形がそこまで食い止めていた災いや厄を、本人にふりかけるという話だったようです。また、最近聞くのが「人形供養」。人形は、生きていなくても魂のようなものがあり、きちんと供養しましょうといった傾向もありますよね。

そんなところからも、こういった迷信に信頼性を与えるようになっていったのかもしれません。ただ、迷信だからといっても、ずっとしまいっぱなしは良くないです。

しまっている場所によっては、高温多湿によって、カビが生えてしまったり、長年放置されていた汚れがシミになったり、金属部分がサビたりといいことはなにもありません。ぜひ、天気のいい日に出してあげてくださいね。

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ひな人形を早く出す→嫁入りが早い

ひな人形は、もともと平安時代の結婚式を模しています。おひな様は、皇后様、お内裏様は、天皇となっています。

そのために、家の娘に対してこの二つのおひな様を当てはめて考えていたようで、早くひな人形を「出して」飾れば、早く嫁に出すとされていて、早く片づければ、早く片付く→早く嫁に行くとされていました。

今は、結婚するのも自由なので、晩婚の方もたくさんいますが、昔は、結婚するのが当たり前の時代でした。女性にとっての幸せは「結婚」と位置付けられていたんですね。

なので、早く幸せになってもらいたいという家族の願いから早く飾って、結婚したら幸せになってもらいという意味で早く片づけるとされていました。

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ひな人形の飾り・片付け→花嫁修業

ひな人形の片付けにもある言い伝えのような一説があります。ひな人形は、飾るのも大変で、片づけるのも一仕事になります。ひな人形は五月人形とは違って、ひな人形の数も多いことや屏風や雛段の片付けも必要です。

この大変な片付けの仕事を娘さんにやらせて「このぐらいの片付けができなければいい嫁にはなれない」と親御さんが教えたとか。そこから、ひな人形の飾りや後片付けは、花嫁修業ともいわれていたという話もあります。

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後片付けが遅れると婚期を逃す?

これも迷信になりますが、一日でも片づけを伸ばしてしまうと婚期を逃すという迷信があります。それも、より具体的で、3月4日になってしまうと一年延びて、3月5日になる二年延びる。3月6日になってしまうと三年遅れるといった話もあったようです。

これらはすべて迷信でありますが、気になるようなら早く片づけた方がいいですよね。こういう迷信や言い伝えは、神事に関わる行事ほどもっともらしい話がつきます。早く言えば、だらだらしてないとさっさと片づけるといった教えではないでしょうか。

まとめ

以上です。ひな人形にまつわる迷信や言い伝えなどを中心に紹介しました。実際のところひな人形をずっとしまいっぱなしにすると、必ずひな人形は劣化します。ひな祭りではなくてもいいので、あまり出していないなら、一度乾燥した天気のいい日に出してしっかり乾燥させましょう。

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