今回は台風の「名前」について紹介します。台風の名前には、いろんな名前がありますが、女性の名前が付けられていることをご存知でしょうか。なぜ女性の名前をつけるようになったのか、不思議ですよね。

台風が上陸した場所の名前をつけるとか、考えるといろいろつけられる気がします。そんな台風の名前のなぜ?について調べました。

台風の名前!女性の名前をつけるのはなぜ?

さて、台風の名前に女性の名前が多いので、女性の名前ばかりかと思っていたら、今は、男性の名前をつけることもあるようです。なぜ、人の名前が使われるようになったのでしょうか。

台風に女性の名前をつけるようになった由来

以前は、台風の名前は、アメリカの米軍合同台風警報センターが決めて発表していました。なぜ女性の名前になったかは、もともと気象学者さんが、奥さんや彼女さんの名前やニックネームをつけていたようです。

女性が強いから?ってちょっと笑っちゃいますが、気象学者さんがつけたからというのも面白いですよね。さらに、なぜ女性の名前にしたかは、これにも起源があります。それについては次で紹介します。

女性の名前をつけるきっかけは小説

気象学者が台風にいきなり女性の名前をつけたわけではなくて、理由があったようです。それは、小説家の「George R. Stewartさん」という方が描いた嵐を題材にした「STORM」という小説がきっかけだったようです。George R. Stewartさんは、小説の中でSTORM

=嵐について、「Maria」という名前を付けて表現していたようなんです。この「STORM」という小説は、その頃流行したようで、あっという間に全米に愛読者が広まりました。

その影響は、軍隊にまで及んだようで、戦場に向かう兵士たちも休憩するときには「STORM」を愛読していたという背景まであったようです。そして、そこから空軍や海軍に所属していた気象学者も「STORM」に影響を受けて、国で待っている奥さんや、彼女さんの名前を「熱帯暴風雨」つけることになっていきました。

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 現在は男性と女性が順番で

昔は、女性の名前が台風につけられていましたが、男女差別的な意味合いがあるとして、それからは男性と女性と交互に名前を使われるようになったようです。

順番は、アルファベットの名前「A」から始まりますが「A」が女性の名前になったら、「B」は男性の名前を付けるようになったようです。「B」の次は「C」になりますが、「C」から始まるのは男性、そして「D」から始まるのは女性という順番になっています。

台風 名前 女性

日本で女性名が採用されたことも

日本でも戦前から、もともと台風には名前ではなく「番号」をつけていました。これは当然のことで、予報官は科学者でもあるので番号であるのは理解できますよね。数字によって分類するのもわかります。

ところが、第2次世界大戦中の頃に、米軍の気象担当者が、台風に女性の名前をつけることを始めました。そして、終戦後、昭和22年、在日占領米軍の気象隊の「台風に関する情報は、米軍気象隊の発表するものとすべて一致しなければならない」という指示で、日本でも女性の名前がついた台風を、そのまま採用することになりました。

それで、昭和22年の関東地方で大きな災害が発生した台風9号が「キャスリーン台風」と呼ばれたんです。

 日本でまた数字に戻ったのは?

昭和27年4月、日本の気象庁は、台風の予報業務を自ら行うことができるようになりました。そこで、昭和28年からは、従来通りの「台風○号」と番号での呼び方に戻ったんです。

一方米軍の気象では、女性の名前をつけることが定着していたために、その後もずっと名前をつけて呼ぶことになりました。

また、東南アジア各国でも、アメリカの女性の名前を併記していたようですが、いつまでも米軍のつけた名前を使っているのはおかしいという意見が出されたことによって、2000年には、東南アジア各国がつけた名前で呼ぶことになったそうです。

まとめ

以上です。台風の名前!女性の名前をつけるのはなぜなのかを中心に紹介しました。よく考えてみたら、女性と台風ってまったく関連性がないともいえませんよね。男性に例えるよりも、女性の気性と「気象」はまったく違うとも言えません。でも、そういった女性の性格云々でつけたわけではなかったんですね。

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