3月3日のひな祭りは、女の子にとって特別な行事ですよね。

毎年雛人形を出してお祝いをするわけですが、女の子の初節句を前に雛人形を買おうとした時、その種類や価格があまりにも豊富でどれを選べばいいのかわからくなる方も多いのではないでしょうか。

毎年飾るものですので、その子に似合う雛人形を納得して購入したいものです。

ここでは、そんな雛人形の色々な種類や選び方の基準、オススメのメーカーなどをご紹介します。

雛人形の選び方のポイント!

雛人形 選び方

雛人形というのは母親側が用意する風習があったようですが、近年ではその子の祖父母がお金だけ出して親が選んだり、親が自力で購入するなど、色々なパターンが見られますので、まずは両家合わせて事前に話し合うことが大切でしょう。

大きさ

選ぶ時の一つの基準は、置く場所の広さになります。

どこに設置するかをまず決めてサイズを把握してから、それに見合った大きさのものに絞り込むのがまず第一歩でしょう。

値段

雛人形の値段はその大きさや素材や作りの差で、高いものは100万円以上から数千円のものまで様々なものがあります

だいたいの予算を決めることで、さらに候補が絞り込めるでしょう。

人形の見た目

毎年愛でることになる雛人形ですから、人形の見た目は好みのものを選びたいですよね。

雛人形は値段や大きさにも大きな幅がありますが、人形の顔や表情にもそれぞれ特徴がありますので、納得いくまで探すことが大切になります。

人形の顔、手、足

人形の顔は、大きく分けて2種類の作り方があるそうです。

職人さんの手作りの『桐塑頭』と、型に石膏を流し込んで抜いた『石膏頭』なのですが、このあたりでも価格に大きな差が出てくることになるのですね。

『桐塑頭』は桐塑頭という桐の粉を固めて顔や手足を作り、白い貝殻の粉である胡粉で仕上げる伝統的な製法で作られます

ひとつひとつ丁寧な手仕事で作られるので、口の中まで細かい細工がされているものもあり、希少価値のある雛人形といえそうです。

一方「石膏頭」は型に石膏を流し込んで作られるため、専門的な技術を要する作業が省かれているので口元が開いていないという特徴があります。

メリットとしてはコストを抑えられること、また同じ顔を安定して大量に作ることができるため、通販などの対応もしやすいことが挙げられます。

なるべく多くの雛人形を見比べ、一番納得できるものを選ぶようにするのがいいですね。

人形の衣装

衣装も素材によってそれぞれの特徴があります。

例えば女雛の衣装だと、値段の高いものは衣装自体に厚みがあり素材も絹を使用しているので、なめらかで柔らかな手触りで光沢があるのが特徴です。

他にも絹と化学繊維の混ざったもの、化学繊維のみのものなどがありますが、やはり化学繊維のみのものになると独特のごわつきやてかりを感じるようです。

値段でいうと、絹のみの人形は万円単位の価格設定となりますので、予算に応じて検討することになるでしょう。

人形の持っている小道具

小道具の素材にも色々な種類があるようです。

プラスチック製のものから竹などを使った職人の手仕事のものまで様々ですので、見比べて検討する条件のひとつに入れておくといいですね。

雛人形の段の種類や予算は!?人気の段はどれ!?

雛人形 人気 段

段の種類などには、飾るシチュエーションに合わせていくらかのタイプが用意されているようです。

最近よく検討されるのは、狭いスペースに気軽に置けるコンパクトタイプと言われますが、納得いく雛人形をお迎えするためにも、どんなタイプにするかなどの検討をあらかじめしっかりしておくことが大切ですよね。

まずは、雛人形の種類や最近人気のあるものなとをご紹介します。

①7段飾り

7段の雛壇に15体の雛人形が飾られる代表的なタイプといえるでしょう。

見た目の豪華さが特徴ですがスペースもおおきく使いますので、設置した時のイメージをしっかりしておくことが大切になるでしょう。

サイズ感としては、幅が120~130㎝,奥行きは170~180㎝,高さは180~190㎝前後のものが一般的と言われます。

また予算としては少なくても20万円以上、高いものになると400万円を超えるそうです。

②3段飾り

1,2段目に内裏雛と三人官女、3段目に道具を置くタイプです。

サイズ感も7段飾りに比べるとかなりコンパクトな印象で、限られたスペースでも飾れそうな印象です。

大きさにもバリエーションがあり、幅は60~110㎝,奥行き50~120㎝,高さは70~100㎝程度、価格帯は10~30万円あたりが相場とされているようです。

③人気はコンパクトな親王飾り(平飾り)

親王飾りとは、段がなくて内裏雛だけを並べたものを指します。

特徴としては、場所を取らずシンプルな飾り方なので設置が楽で場所をとらないこと、ケース付きのものも多く、汚れやほこりから守ってくれるなどが挙げられるでしょう。

幅は50~100㎝,奥行きは30~50㎝,高さは20~40㎝くらいで、価格帯は4~20万円程度になりますので、一番手軽に購入することができそうです。

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雛人形の人形の種類

雛人形 人気 種類

雛人形の一般的な種類には、大きくわけて2つのタイプがあるようです。

『衣裳着人形』と『木目込み人形』というものですが、それぞれの特徴についてご紹介します。

①衣装着人形

衣装着人形は本体に衣装を着付けてあるので、豪華で艶やかな美しさがあるのが魅力でしょう。

顔つきは大人っぽい細面のすっきりした美しさが特徴で、比較的大きさがあるので見栄えがする印象があります。

②木目込み人形

木製の人形に衣服の模様などの筋彫りを入れ、その上に布の裂地を貼りつけて衣装を着ているように見せて作ったものなので、衣装の型崩れの心配がないのが利点です。

持ち道具も本体に取り付けてあるため、飾り付けや片付けも楽でしょう。

また、人形や装飾自体がコンパクトなものが多いので、飾る場所や収納スペースに悩むことも少なそうです。

手書きで仕上げられる顔つきには様々な個性がありますが、このタイプには親しみやすい童顔なタイプのものが多い傾向があるそうです。

雛人形の人気のブランド

雛人形は長く使うものですので、納得のいくものをお迎えしたいですよね。

人気のブランドや個性的な雛人形を扱うお店など、購入の際に参考になる情報をご紹介しましょう。

①人気定番のブランド「久月」

天保6年創業、認知度も高い定番ブランドと言われる久月は、百七十余年続く老舗人形問屋です。

リーズナブルなものから高級品まで様々なタイプの雛人形を扱っているのが特徴でしょう。

タカラトミーとのコラボ商品である『リカちゃん雛』など個性的な商品もあるようです。

取扱専門店も多く、インターネットのショッピングサイトにも出品されているので、色々な方法で検討が可能なのも助かるところですね。

②毎年人気の「吉徳大光」

『雛人形は顔がいのち』というキャッチフレーズで知られる人気のブランドです。

幾分高級感のある商品の品ぞろえが特徴で、価格帯も10万円以上のものが大半を占めますが、人気のものは毎年早い時期に売り切れてしまうほどの人気なのだそうです。

東京の浅草橋本店を含めた12の直売店がメインですが、全国に多くの特約店があり公式サイトでの通販も可能ですので、確認してみる価値はありそうですね。

③伝統ある木目込み人形「真多呂人形」

木目込み人形に定評のある老舗といわれ、木目込み人形発祥の地として知られる上賀茂神社から、正当伝承者と唯一して認められているブランドなのだそうです。

伝統工芸品の由緒正しい木目込み人形を飾りたいという方には魅力的なのではないでしょうか。

価格もそれなりで、10万円以下のものもありますが、高いものは300万円以上するということです。

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④種類が豊富な「高島屋」の雛人形

高島屋デパート特選の雛人形は、人気の作家さんとの限定オリジナル商品が並び毎年人気があるようです。

デパートに出かけたついでに見に行けるので、お手軽で便利ですよね。

価格帯も幅広く、オンラインストアでも購入可能です。

⑤コンパクトでかわいい「人形工房ひととえ」

かわいらしいサイズ感のコンパクトなものが多く、ガラスケース入りのものなども人気です。

長年培った人形作りの知識や技術を生かし、細部までこだわった作品には、雛人形の枠を越えた魅力を感じさせるのが特徴でしょう。

雛人形や飾りなどをカスタマイズして組み合わせられるのもうれしいところです。

⑥おしゃれな高級陶器「リヤドロ」

高級陶器ブランドであるリヤドロにも雛人形があるようです。

人と違った個性的な雛飾りをお迎えしたい方はチェックしてみるといいですね。

陶器製の人形は、経年変化が少なくてお手入れも楽ですし、洋風のお部屋にも違和感なく取り入れることができますよね。立雛や陶器人形タイプがあります。

⑦様々な色違いがある老舗の人気屋「福順号」

神戸の老舗人形屋として知られており、丁寧で繊細なつくりの人形が多いのが特徴でしょう。

全国の有名人形工房の作品が揃い、平安時代の雅な色合いから現代的なはっきりとした色の組み合わせや女の子らしい淡い色まで、好みに応じて選べるのが魅力の一つでしょう。

帯のリメイクでのオーダーメイドも可能ですので、ご家族の思い出の帯を雛人形として残すこともできるそうです。

⑧オルゴール付き等がある「人形屋ホンポ」

1925年創業の茨城県に拠点を持つ人形専門店で、楽天市場などネットショップでも長年不同の人気を保持しているようです。

取り扱う雛人形の種類も豊富で、『リカちゃん雛人形』をはじめ、オルゴール付きのものなど、小さなお子様にも喜ばれそうな品ぞろえがありがたいですね。

⑨江戸の歴史を伝える「人形の秀月」

東京の浅草橋に本店を構える老舗で、現在四代目の秀華師は先代からの雛人形に対する理念や技術を伝承し、様々なコンテストや作品展でも数々の受賞を果たす注目作家ということです。

職人技の詰まった伝統的な雛飾りが種類豊富にそろっているのが特徴でしょう。

⑩テディベアがかわいい「シュタイフ」の雛人形

世界で初めてテディベアを作ったことで知られるドイツのシュタイフ社が、新作としてテディベアの雛人形を作りました。

ドイツでは、テディベアを代々親から子へ伝えていく伝統があり、この思いが日本の雛人形と結びついたのですね。

雛人形のブランド『寿慶』とシュタイフ社のコラボで製作され、着物の柄になでしこの花がデザインされているそうです。

なでしこの花には「撫でたくなるほどかわいらしい子」という意味があるといわれますので、まさに雛人形にぴったりなのではないでしょうか。

格式張っていないので、お部屋の可愛いアクセントとしてもよさそうですね。

⑪スタンダードな雛人形「三越オンラインストア」

三越では、毎年1月から2月にかけて『ひな人形承りの会』が開催され、カタログをWEBカタログで確認することもできるようです。

伝統的な文様や色合いを使った格調の高さを感じさせる雛人形は飽きがこなくて長く愛用できそうです。

様々なサイズや飾り方のものが揃い、オンラインストアで購入した特典などもあるようですので、チェックする価値はありそうです。

まとめ

雛人形 人気 まとめ

女の子の健やかな成長と幸せな人生を祈るお祭りをより華やかに彩る雛人形、作り方や素材によって様々な種類や価格帯のものがあることがわかりました。

高価な買い物ですし、一生使うものですので、家族みんなで話し合って納得できるものを選んでください。

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