2015年お笑い芸人の又吉直樹さんが一躍有名になった芥川賞。つい最近のことと思っていましたが、すでに二年が経過していますよね。今年もその芥川賞の受賞発表が、1月19日にありました。

第156回2017年の芥川賞には、山下澄人さんの「しんせかい」に決まりました。芥川賞と同時に発表されたが直木賞。こちらは、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」が受賞されています。芥川賞受賞作品を予想されていた方もいますよね。どんな作品だったのでしょうか。

芥川賞受賞作品予想2017

芥川賞は、各新聞や同人雑誌を含む雑誌に発表されたもので、銃文学短編作品の中で一番優秀とされる作品に授与される賞です。第34回目には、元と東京都知事の石原慎太郎さんの「太陽の季節」が受賞されています。

都知事の石原慎太郎さんしか知らない方は、びっくりされるかもれません。さて、ここでは、今回、候補にあがっていた作品なども紹介します。

 山下澄人さん「しんせかい」

山下澄人さんは、プロの作家で第147回の芥川賞にも候補として名前が挙がっていた方です。今回二回目の候補で受賞されました。第147回目の芥川賞の候補作品は、「ギッちょん」。

同じ年に初の創作集となった「緑のさる」で第34回野間文芸新人賞を受賞されています。その後、2016年「鳥の会議」で第29回三島由紀夫賞の候補に名を連ねました。そして、今年2017年第156回芥川賞受賞になります。

今回受賞した「しんせかい」のあらすじは、演劇志望だった青年が船に乗って、俳優や脚本家を目指す若者たちが、自給自足の共同生活をする場所へと流れつき、そこから繰り広げられる、青年の心の揺れる思いや、そこに関わってくる人間模様を描いた作品になっています。

 前回の受賞作品は?

前回の第155回目の芥川賞を受賞した作家は、村田沙耶香さん。「コンビニ人間」が受賞しました。村田沙耶香さんは、小説家でありエッセイストでもあります。

受賞作品となった「コンビニ人間」は、自分自身が作家でありながらも週3回コンビニで働いていたことを生かした作品として知られています。

 今回の候補作品

芥川賞の候補作品の発表は、去年の2016年12月20日に行われて、作家5名の名前と作品が紹介されました。

岸 政彦さん「ビニール傘」

岸 政彦さんは、社会学が専門の大学教授という変わった作家です。実は「ビニール傘」は、ご自身が初めて書いた小説だったようです。初めての小説がいきなり芥川賞候補にあがったことになります。

候補者として名前が挙がった当初は、かなり戸惑っていたようで、Twitterにも「混乱しております」などの言葉を添えています。候補作品となった「ビニール傘」は、大阪で暮らしている普通の人たちの生きざまを描いた小説になっています。

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 宮内悠介さん「カブールの園」

宮内悠介さんは、SFを得意とする作家でもあり、2012年第33回日本SF大賞の受賞者でもあります。第147回の直木賞の候補にも名前を連ね「盤上の月」が芥川賞候補として挙がりました。

今回の芥川賞の候補に挙がった作品が「カブールの園」。サンフランシスコ在住の日系アメリカ人女性が、ふと訪れた元日系人収容所の博物館で過去への旅を経験する様子を描いた作品です。

 加藤秀行さん「キャピタル」

加藤秀行さんは、バンコク在住の作家で、と大経済学部を卒業しコンサルティング会社の代表取締役としての仕事をもつ作家です。2015年には、第120回文學会新人賞を受賞された実力のある作家さんでもあります。

今回候補に挙がった作品「キャピタル」は、コンサルティング会社に勤めている主人公が休暇先のタイで、入院中の女性を見舞うことから物語がはじまるストーリーです。

 古川真人さん「縫わんばならん」

古川真人さんは、福岡県出身の作家で、去年の2016年9月7日第48回新潮新人賞を受賞しています。受賞した作品が、今回芥川賞候補に挙がった、「縫わんばならん」です。

この作品のあらすじは、九州長崎の漁村を舞台に、島の旧家の女性が、4世代にもわたる家族の歴史の記憶を語るといったお話になっています。

まとめ

いかがでしたか。芥川賞受賞作品予想2017と題して、今回の芥川受賞作品や候補に挙がった作家のことなどを中心に紹介しました。芥川賞の候補に名を連ねるほどの作品ですから、優秀な作品ばかりなんでしょうね。毎年、芥川賞と直木賞は、素人の方たちも予想するほど注目されるものですから、ホント名誉なことですね。

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