敬老の日にお花を贈る方も多いんじゃないでしょうか。そこで、今回は、敬老の日に贈られることで知られるりんどうの花を取り上げてみました。

なぜ、敬老の日にりんどうの花を贈るのかその理由について調べてみました。お花はどんな花でももらえればうれしいものです。ここでは、雑学として参考にしていただければ幸いです。

敬老の日にりんどうの花を贈る理由は何があるの?

敬老の日に、花屋さんをのぞくとりんどうの鉢植えをよく目にします。

りんどうはその可愛らしさと、立ち姿にはしっかりとした意志があるようなお花です。さて、このりんどうと敬老の日とどう関わっているのでしょうか。

りんどうの根はもともと薬として知られていた

りんどうの根は、もともとは薬として高い効き目があるとされていて、古くから日本人が用いてきたもののようです。その名も「竜胆草(りゅうたんそ)」と呼ばれる漢方薬で、その効能は、「抗炎消薬」として消化器や炎症、尿道炎、リュウマチ、消化不良や食欲不振などに効くとされていました。

そのために、このお花を贈る意味には「ご高齢の方の健康と長寿」を願うといった意味で贈られてきたようです。お花である前に、薬として関わってきたお花になりますから、尊敬を表す意味でもりんどうがふさわしということだったようです。

 高貴な色とされてりんどうの紫

りんどうの「紫」には、高貴な色としても知られていて、だからこそ敬老の日に贈られるとものとされています。その意味は、はるか昔、冠位十二階(かんいじゅうにかい)という言葉がありました。

これは、聖徳太子と曽我馬子が604年から648年までに、冠位を指す言葉で、朝廷に使えていた臣下たちの「位」を12段階に分けたもので、それを冠位十二階といいます。その中でも最上位だったのが「紫」だったようです。

このことから、りんどうの紫には、「ご年配の方に敬意を込めて贈る」といった意味合いから贈ることになったといわれています。

 りんどうの「白寿(はくじゅ)」

敬老の日にりんどうが贈られる理由はもう一つあります。実は、りんどうの品種には「白寿(はくじゅ)」という品種のりんどうがあります。一方、ご年配にも「白寿」といった長寿のお祝いごとがありますよね。

百から1を引くと99になりますね。99歳は「白寿」として長寿のお祝いをします。それで、りんどうの「白寿」を贈ることになったようです。

品種名からいっても縁起が良いとされていて、敬老の日の時期は、花屋さんの店頭に並ぶようになったようです。

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 りんどうの花言葉

さて、りんどうを、もし敬老の日に贈るとしたら、花言葉も知っておきたいですよね。りんどうの花言葉には、固い言葉が並びます。正義・貞節・誠実・的確・勝利、寛容な心、満ちた自信、悲しんでいるあなたを愛するなどがあります。

先ほど紹介した、高貴な色の紫色のりんどうの花言葉が「悲しんでいるあなたを愛する」だそうです。この言葉を、恋愛に例えるのか、もしくは、身内や家族を想う言葉なのか、りんどうにふさわしいと思わずにいられません。

というのも、りんどうは、群生をして咲く花ではなく、一本ずつ単体で咲くお花のようです。そこからこの花言葉につながったようですよ。

敬老の日 りんどう 理由

 敬老の日はりんどうにこだわらなくてもOK

さて、こうなると敬老の日は、何がなんでもりんどうを贈るべきなのか?と思ってしまいますが、こだわる必要はないかもしれません。というのも、男性の年配の方は、花を贈られることに慣れていないせいもあるのか、花によっては好みがわかれるところがあるようです。

例えばユリの花ですが、どうも女性っぽい雰囲気があるせいなのか、あまり贈られても喜ばない方もいるようです。なので、どんな花も華やかで、意味のあるお花なら、りんどうにこだわらなくてもいいかもしれませんよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。敬老の日にりんどうの花を贈る理由は何があるの?と題して紹介しました。りんどうは、他の花と群生するわけではなく、一人でひっそり立っている姿には、芯の力強さを感じませんか。こんな風に生きて、こんな風に年齢を重ねていけるといいですよね。

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