今回は、恵方巻の食べ方を中心に紹介します。特に恵方巻は「無言」で食べるというルールのようなものがありますよね。恵方巻を食べる時には、願い事を言う良いとされています。

ということは、心の中で願い事を言うことになります。そもそも、なぜ無言なんでしょうか?恵方巻を無言で食べる理由についても調べてみました。

節分の恵方巻は無言で食べる理由は?無言だとどうなる願い事!?

日本の行事や習わしは、たいてい古くからの習わしであったり、宗教的な意味合いがあったりしますよね。

ところが、恵方巻はちょっと違うようです。にもかかわらず、今は日本にすっかり定着していますよね。

恵方巻は商業的な要素からら始まった?

昔は「恵方巻」とは呼ばずに海苔巻きとして食べられていたようですが、深く調べていくと、恵方巻には由来が諸説いろいろあって、どれももっともと思うことが多いですが、一点すごく「らしい」とう説があります。それが「商業的要素」からの恵方巻の始まりです。

戦前から戦後にかけて、寿司業界を盛り上げていこうとお寿司に関わる方たちが、同じ海苔を作っている関係者と、さらに厚焼きを仕事としている組合とが加わって、イベントのようにして海苔巻きを打ち出していたようです。

それから、コンビニ関係者がそこに目を付けて、一部の地域で売り出し、そこから少しずつ全国に広まったようです。もちろん、恵方巻の前身の「海苔巻き」が食べられていたのは、もっと昔の江戸時代の後半までにさかのぼります。

 恵方巻を無言で食べると決めたのはだれ?

恵方巻を無言で食べていたのは、いつ頃だったのかを調べてみると、1932年の昭和7年の頃の「大阪鮓商組合」が発行したチラシには「節分の日に丸かぶり~恵方に向いて無言で~」といった宣伝文句が書かれていたそうです。この資料は、大阪歴史博物館に保管されているものです。

当時の恵方巻の値段は1本20銭で販売されていたようです。さて、この資料のチラシでは「無言」と書かれていますよね。ということは、勝手にこの組合の方が「無言」にするというルールを決めたのかと思ってしまいますよね。

節分 恵方巻 無言 理由

これは、そもそも縁起担ぎの話が根底にあるようです。当時は恵方巻ではなく「巻き寿司」といわれていましたが、巻き寿司自体は、縁起がいい食べ物というものでもなく、大切なのは「恵方である歳神様がおられる方向に向いて食べる」ことが縁起がいいとされていたんです。

先ほども紹介したように、本来は恵方巻というものはなくて、「恵方に向かって食べる太巻き」を恵方巻と呼ぶようになりました。そして、「無言」というのは、神事はつきものである「行い」になります。そこから「無言」で食べるということになったようです。

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恵方巻を無言で食べる理由は?

恵方巻を無言で食べる理由には、先ほど紹介したように「神事」が関わっています。さて、「無言参り」という言葉があるのをご存知ですか。これは、京都祇園の「花街」に古くから伝わって来た風習の一つになります。

八坂神社と御旅所を、誰とも言葉を交わさずに何も言わずに「無言」のままで「7回往復」してお参りをすると「願い」が叶うとされていました。「無言」で唱えることは、「神事」にはつきものです。そのため、恵方巻も願い事を「心の中で祈りながら」食べるということになったようです。

節分 恵方巻 無言

願い事は具体的に願う

恵方巻では、「無言」で心の中で願い事を唱えるとされていますが、本来願い事は漠然とした「幸せになりますように」といったおおざっぱな願い事ではなく「彼氏といつまでも仲良く幸せでいられますように」と具体的にお願いすることがいいようです。

ということは、恵方巻を食べる時には、より具体的に細かな願い事がいいかもしれませんよね。具体的な願い事は口にするよりも心の中でお願いした方がしやすいです

まとめ

いかがでしたか。恵方巻を無言で食べる理由を中心に紹介しました。恵方巻はおいしいものです。食べる方法としてはお醤油はつけられませんが、ただ単に食べるだけではもったいないです。何を願うか、心の中で決まってからしっかりと具体的にお願いしながら食べましょう。

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