例年、夏になるとニュースで聞かれる台風。日本には台風が多いと思いませんか。台風は、私たちの足にまで影響するので、台風が近づくと、いろんな予定も狂います。

さらに、お店などは客足が減ったり、売れるものが売れなかったり。動物園や観光地も台風になってしまうと、誰もいないひっそりとした状態になるところもあります。さて、いったいなぜ台風が日本に多いのか、その理由について調べました。

台風はなぜ日本に多いの?

一般的な台風シーズンは、6月~10月頃となっています。九州の方では、一番台風が多いのが8月、関東から東北にかけては9月頃が一番多い時期ではないでしょうか。なぜ、日本には台風が多いのか。

台風はなぜ日本に多いの?

まず、最初に台風がなぜ日本に多いのかですが、これは、日本の地理的なことが要因になっているようです。まず、台風のエネルギーの源は、海水なんです。この海水が太平洋にの大きく広がっているので台風が発生しやすいんですね。

台風が海の上にいる間は、どんどんエネルギーを吸って巨大になっていきます。そして、もう一つの要因が、この海水の温度なんです。海水温が27℃以上であると台風が発生もしやすく、さらに発達もしやすいことになるようです。

そして、エネルギーを取り込みながら、北緯30°付近から、偏西風の流れに乗って、東進してくるので、日本に接近する機会も多くなるんです。台風のエネルギーになる海水と、上空の風に乗って日本に来るんですね。

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台風は太平洋高気圧が弱まる時期に多い

夏になると、日本は勢力が強い太平洋高気圧に広く覆われますよね。夏のまっただ中は、太平洋高気圧が「壁」となっていて、台風が近寄れないんです。そうなると、台風がただ北上していくだけになります。

ところが、太平洋高気圧の勢力がだんだん弱まってくれば、台風は、太平洋高気圧の北側の縁に沿うように、北東へ進んでいくことになります。この時に日本列島に近づくことが多くなります。9月頃は、太平洋高気圧も弱まってくる時期でもあり、関東地方では台風が多くなる時期になっています。

台風は夏だけじゃない!

日本の台風は、9月が比較的多いといわれていますが、実は、この夏の時期だけではなく春や秋、冬にだって台風が発生しているんです。日本のはるか南、赤道に近い亜熱帯の海にいくと、強い太陽がこうこうと照りつけて、気温が高い状態が続いています。

なので、一年中台風はできてはいるんです。ただ、台風は先ほども紹介したように、風に流されて移動します。この風は、季節によって流れる方向などが違うんです。

なので、日本に流れることはなく、その付近に流れている東風にのっかってフィリピンや中国南部などやベトナムへと流れて行っています。また、冬になると、日本は冷たい空気に覆われるので、台風は、まったく来られる状態ではないです。

なので、日本は台風が多いと感じてしまいますが、国単位で見ると、東南アジアや中国、台湾も台風が接近しやすい国といえます。

台風 日本 多い 理由

台風とハリケーンって違うの?

台風は、熱帯低気圧が強くなったものを表す言葉ですが、ハリケーンも同じで熱帯低気圧が強くなったものを表す言葉になります。なので同じ仲間です。それぞれ発生場所によって呼び名が変わるようで、大西洋と東経180度以東の太平洋の発生したものを「ハリケーン」、東経180度以西の北太平洋と南シナ海で発生したものを「台風」と呼ぶといった定義はあるようです。

さらに、インド洋や南半球のオーストラリアの近海で発生した熱帯低気圧は「サイクロン」と呼ぶそうです。ちなみに、「台風」と認定されるには基準があって、台風の中心の最大風速が「17.2m/s(風力8)」になったら「台風」と認められるようです。

まとめ

いかがでしたか。台風はなぜ日本に多いの?その理由は?と題して紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。夏は、気分も開放的になって気持ちも明るくなりますが、ここ数年、暑さと大雨や台風で、のんびりした夏がないような気がします。これからの気象がどうなるのか興味を持って見守るしかないですよね。

 

 

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