今回は、台風が温帯低気圧に変わるのはなぜ?と題して、台風の疑問について調べました。テレビの気象予報でも、温帯低気圧に変わるという言葉をよく耳にしますよね。

毎回、さらっと受け流していたものの、最近台風やゲリラ豪雨などもあって、温帯低気圧などの気象で使われる言葉は、これからもっと聞くことになるのかもしれませんね。

台風が温帯低気圧に変わるのはなぜ?台風とどう違うの?

台風が発生して、ニュースでは進路の予報などをしてくれますが、温帯低気圧に変わったと聞くと、まだ油断できないと思っていたほうがいいのか、安心していいのか、いまいちよくわかりませんよね。

調べてみると、温帯低気圧になったと喜んではいられないようです。

台風の発生期~衰弱期

気象庁では、「台風の一生」と題して、台風が生まれて「温帯低気圧」に変わるまでを4段階に大きく分けているようです。「発生期」→「発達期」→「最盛期」→「衰弱期」となっています。この中で、日本に最も接近する時期は、「最盛期」と「衰弱期」です。それぞれの特徴を見ていきましょう。

台風発生期

台風は、赤道付近の海の上で発生します。熱帯の海上は、海面水温が高く上昇気流が発生しやすくて、その気流によって次から次へと生まれてくる「積乱雲」が、一つにまとまって渦を作り台風が発生します。

風速17m/sを越えたものを台風と呼んでいます。

 台風発達期

台風の発達期は、台風となってからは、中心の気圧が下がって勢力が最も強くなるまでの期間です。暖かい海面からエネルギーをもらって発達して、中心気圧は、どんどん下がって中心部周辺の風速も急に強くなる時期です。

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 台風最盛期

台風の最盛期は、中心気圧が「台風発達期」よりも、もっと下がって最大風速も一番強い期間を指します。ところが、台風はぐんぐんと北上することに伴い、今度は中心付近の風速は少しずつ弱まる傾向に入っていきます。

ただし、強い風の範囲は逆に広がるのがこの最盛期の特徴です。この頃の台風には、注意が必要です。

台風衰弱期

台風が日本に近づいてきても、海面水温が熱帯よりも日本付近では、海からの水蒸気の供給が一気に減少していき「熱帯低気圧」や「温帯低気圧」に変わります。

台風 温帯低気圧 変わる なぜ

温帯低気圧

温帯低気圧は、ざっくりいうと北側の「寒気」と南側の「暖気」との間付近で発達する低気圧のことです。これは、赤道からの暖かい空気と冷たい空気が、温帯気候の地域で接触してしまうと起こる現象です。

日本では北に行けば行くほど気温が下がりますよね。南と北では温度に差が生まれるので、これで大気の状態は不安定になります。この温度差を打開しようとして渦が発生します。これが温帯低気圧と呼ばれるものです。

 台風が「温帯低気圧」と呼び名が変わるのは?

これは、とっても簡単で、台風の「基準」を見たさなくなれば「温帯低気圧」と名称が変わるんです。先ほども紹介したように台風は「最大風速が17m/s以上」のものを呼びます。

これを下回った台風は、温帯低気圧、もしくは熱帯低気圧と名称が変わります。台風と温帯低気圧ってどう違うの?と思っていましたが、勢力が弱まって台風の基準に満たなくなったら台風じゃないんですね

 呼び名が変わっても安心できない?

台風が「温帯低気圧」に呼び名が変わっても、安心はできません。この時の低気圧の中心の近くは、確かに風速のピークは過ぎてはいるものの、強い風が広範囲に広がるので、「低気圧の中心から離れた場所」では、大きな災害が起こったりします。

要するに、台風と呼ばれる基準の「最大風速17m/s未満」になっただけで、台風のような強い雨が降ることもあったりと、台風じゃなくなったからといっても安心できるようなものではないようです。

また、台風の名称が「熱帯低気圧」に変わる場合もあります。これは、エネルギーになる水蒸気の供給が立たれて、陸地の摩擦によってエネルギーがどんどん失われて「熱帯低気圧」になります。

まとめ

昨今、台風のニュースが詳しくなってきているので、台風のなぜ?ではいろんな疑問がありますよね。台風が温帯低気圧の呼び名に変わるのはなぜなのかと題して紹介しましたが、私たちもどんどん台風や気象に詳しくなっておいたほうがいいのかもしれませんね。

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