母の日がもうすぐきますよね。「母の日」という言葉の響きに、いろんな思い出が浮かんでしまう人も多いのではないでしょうか。

母の日がくると、何とも言えない気持ちになってしまう、何だか切ない思いがする。なぜ、そんな思いをしているのか。母の日には、それぞれが大切にしている母への思い入れがあるようです。

そこで、母の日にまつわる感動するお話を集めてみました。母はやっぱり偉大な存在ですよね。

母の日にまつわる感動するお話

母の日にまつわるお話の中には、実母だけの話だけではありません。

お義母さんとのエピソードもあるので、まずはそこから紹介しますね。

その1:母の日に知った本当のお義母さんの気持ち

私は夫より年上で、お義母さんには、私が自分の息子よりも年上ということが、ネックだったようです。それがわかっているの、私もどこか引け目を感じながら、お義母さんと付き合っていました。

そんなところからお義母さんとの関係は、良くはなかったのですが、唯一、お義母さんは電話好きで、私によく電話をよこし1時間以上話すこともありました。

話の内容はパート先の愚痴。自分も働いていたので、パート先の愚痴には共感するところもあり、毎回、長電話に付き合っていました。

ところが、5月の母の日の週に、突然の心臓の病気でお義母さんが亡くなってしまいました。突然のことで、おろおろしながらお葬式に奔走しました。

そこで、お義母さんの親類に、お義母さんが私のことを、「うちの嫁は、年上のわりにちょっと頼りないところもあるけど、優しくていい嫁なのよ。いい嫁で良かったよ」と自慢していたことを聞かされ、愕然としました。

一度も私の悪い話を言ったことがないと。年上ということを引け目に感じながらも、言い争ったこともあったのに、まさかそんな風に自分を思っていてくれたなんて。口ではなんだかんだ言いながら、私を信頼していてくれていたようです。私は、大泣きしました。

なぜ、もっと話しを聞いてあげなかったのか。もっと優しくできなかったのか、遺影の前で心から頭を下げました。

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その2:お母さんのお弁当

自分は、母が歳をとってから生まれた子なので、学校でも他の友達のお母さんよりも、自分の母が歳をとっていることが気になっていました。

そんな母が作ってくれるお弁当は、味はまあまあだけど、まるで建築現場で働くオヤジのお弁当のようで、まったくセンスのないものでした。

それが恥ずかしくて、学校でお弁当を開けることができず、中身を全部捨てて空腹を我慢していました。それも毎日なので、ある日うんざりして「弁当は、もう、つくんなくていいからっ!」と言ってしまいました。

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母親は、何も言わずに、それ以来、お弁当を作ることはなかったんです。そして、母親が数年後に病気で亡くなりました。その母の遺品の中に、小さい手帳を見つけました。そこには、卵をどんなふうに飾るか、肉はどの位置にするか、イラスト入りでびっしり書かれていました。雑誌の切り抜きも添えて。母は母なりにがんばって作ってくれていたんです。

その手帳を見たら、自分はなんてことを言ったんだと悔やみました。もう、ただただ、「ホントごめん!」と謝るしかできませんでした。

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その3:一緒に行けなかった神社

母の日に旅行に行きたいと言われて、私と母と二人で出かけました。急に、登山をして山の上の神社をお参りしたいと母が言い出しました。ダルいし「それはムリ!」と断って、母一人で山に登ってもらい、自分はフラフラと時間をつぶしました。

それから数か月後、母の病気が発覚し、入院と手術。それでも、母は回復せずに、あっけなく亡くなってしまいました。母は、旅行に行くときにすでに病気を知っていて、山の上の神社には、自分の病気の快復祈願で行きたかったようです。私は、もしそのことを知っていたら、絶対、登山に同行して神社に連れていってあげていました!そんな後悔が先に立ち、数か月後、今度は一人で登ることにしました。

たぶん、懺悔のような気持だったと思います。ところが、疲れながらやっと神社の鳥居まで来ると、声が聞こえたんです。「やっと来たんだ。待ってたよ。」と。聞こえるはずはないのに。

でも聞こえました。その声で涙があふれ、心の中で、「遅くなってごめんな。マジでごめん!」と謝りました。どうかこれからも自分を見守ってください。

まとめ

いかがでしたか。母の日にまつわるお話を紹介しました。どのお話も、お母さんが亡くなってしまったお話なので、ちょっと切ないですよね。母の日に何か用意しなくても、感謝の気持ちを表すにはいい機会です。お花だけでも贈ってあげるだけで、母親はうれしいものです。そして、子供が無事に成長して毎日元気にいてくれるのが、本当の親孝行になりますよ。

 

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