前の気象庁では、はっきりと梅雨入り・梅雨明け宣言をしていた時期もありましたが、いつの間にか、梅雨明けの「頃」といった表現で発表されるようになりました。
やっぱり予想や予報では、宣言できない苦しい気象庁の胸のうちなんでしょうね。さて、梅雨の「梅雨=つゆ」は、なぜ雨の多いこの時期の言葉として使われるようになったのでしょうか。これは、お子さんにも聞かれてしまうことかもしれません。
そこで、「梅雨」と呼ばれるようになった意味をお子さんたちにもわかりやすいように紹介します。
目次
梅雨の意味を子供にもわかりやすいように説明してあげよう
子供は、自分でいろいろ調べたり、大人に聞くことによって物ごとを理解していきます。子供に大人が説明するときには、できるだけ「そのもの」を「かみ砕く」ように話せるといいですよね。
さて、梅雨の意味をお子さんに聞かれた場合、こんな風に説明してはどうでしょうか?という提案の意味で参考にしてみてください!
まずは、大人が梅雨の語源を知ろう!
さて、まずは梅雨の語源、梅雨の言葉がどこからきたのか知っておきましょう。梅雨は「つゆ」や「ばいう」とも読みますよね。この語源には、いろんな説がありますが、梅の実が熟す時期が、ちょうど5月から7月の長雨の時期と重なったことから「梅雨」とされたという説が一般的になります。
これは中国から伝えられたもののようです。他の説には、梅の実が熟して「つぶれる(潰れる)」ことから「潰ゆ(つゆ)」になった説もあります。
また、雨が長引くことで「カビ(黴)」が発生しやすいことから「黴雨」になり、そこから「梅雨」になったという説です。さらに、「露」が発生しやすいことから「つゆ」になったという説もあるんですよ。
子供の「つゆ(梅雨)」ってなあに?に答えよう!
「つゆ(梅雨)」は、春から夏に季節が変わるときに、日本(北海道を除く)・中国・韓国などの東アジア周辺に降る雨の季節=雨季(うき)といって雨の多い時期をいうんだよ。
空の上で大陸の冷たい高気圧というものと、太平洋からの暖かい高気圧がぶつかると、天気が不安定になるの。この不安定な天気が「梅雨(つゆ)」っていわれているよ。このぶつかり合いがずっと続けば、それだけ雨が長引くことになるよね。
そのあとに、温かい高気圧が勝てば、冷たい高気圧は、そこでなくなってしまうんだよ!
梅雨ってだれが決めているの?いつからいつまで?に答えよう!
梅雨って決めているのは「気象庁」だよ。気象庁は、毎日の天気が晴れるかもしれない、雨になるかもしれないことを教えてくれるところなんだ。暦では、立春という日から数えて135日目が「入梅(にゅうばい)」といって、梅雨に入るはじめなんだよ。
その頃になると、気象庁が、梅雨入りに入ったかもしれない、梅雨が終わったかもしれないと教えてくれる。梅雨は、いつからいつまでは、日本でも早く入る場所と遅い場所があるんだ。
一番早いのが沖縄県で5月の始めごろから6月の終わりごろまで。一番遅いのが、寒い東北地方で、6月の真ん中ぐらいから7月の真ん中ぐらいだね。
梅雨がないところってあるの?
梅雨がないところもあるよ。それが北海道と小笠原諸島なんだよ。ただ、「梅雨」とは呼ばないけど、北海道も小笠原諸島も長い雨が続く日もあるよ。
北海道に梅雨がないのは、さっきもいったように、冷たい高気圧と暖かい高気圧がぶつかって少しずつ動いても、北海道の手前でそのぶつかりあいは終わってしまうんだ。なぜかって、冷たい高気圧が負けてなくなってしまうからだよ。
小笠原諸島に梅雨がないのは、そのぶつかる場所に小笠原諸島がないからなんだね。
まとめ
いかがでしたか。梅雨の意味を子供にもわかりやすいように説明してあげようと題して、お子さんにわかるような説明を紹介してみました。高気圧については「空気」と変えてお話してもいいかもしれませんが、より正確な答えにするには、高気圧と言ったほうがいいですよね。参考にしてお子さんにお話ししてみてください!
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