お正月が過ぎると七草粥の風習をテレビで紹介されたりしますが、実際、七草粥をいつ食べるのか、どのタイミングで食べるのか、あまり知らないという方もいるんじゃないでしょうか。
そこで、今回は、七草粥を中心にいつ食べる物なのか、七草粥の理由や由来について調べました。参考にしてみてください。
目次
七草粥はいつどのタイミングで食べる2018!七草粥の理由と由来を知ろう
七草粥は、本来、日本のものというよりも、中国から伝承されてきたことが起源になっているようです。
また、昔は、草のようなものは入っていなかったようです。
七草粥をいつ、どのタイミングで食べる?
七草粥を食べる日は決まっています。七草粥は1月7日の「人日の節句(じんじつのせっく)に食べるものとされています。この人日の節句については後の章で紹介しますが、七草粥を食べるタイミングは「1月7日の朝」に食べるのが習わしになっています。
その理由は、中国からの伝承が由来になっているようですが、中国では、毎年1月7日は、官吏(役人のこと)の昇進が決まる日だったそうです。そこで、7日の当日の朝に薬草の若菜を食べて、出世を祈願したようです。
これが七草の始まりと考えられているようです。となると、7日の朝食として摂るわけですが、朝食でならさらさらっと食べられますよね。ただ、朝は何かと忙しい時間です。そこは生活のサイクルに合わせて、昼食や夕食で食べるなどしてもいいんじゃないでしょうか。
七草粥を食べる理由と由来
お正月が終わってから七草粥を食べる理由は、お正月でたっぷりごちそうを食べた「胃」を休めるため、ということを耳にした方も多いんじゃないでしょうか。
これは、後付けされた理由であって、本来の七草粥を食べる理由は、「七草粥を食べることで邪気を祓い、無病息災・五穀豊穣を祈願する」ため神事の習わしの一つになるようです。
もともと、七草粥を1月7日に食べられることになったのは、平安時代に中国から伝承されてきた風習に由来しています。一般に広まったのは江戸時代になり、公式行事としたのは、1月7日を祝日としていたことで定着していったようです。
昔、中国では、1月7日を「人の日」としていたようで、その日は「人に刑罰をかけない」ようにしていたとか。1月7日は「人」になりますが、他の日には動物もその対象にする日があったようです。
1月1日:鶏の日
1月2日 :狗(犬)の日
1月3日 :猪(豚)の日
1月4日 :羊の日
1月5日 :牛の日
1月6日:馬の日
1月7日:人の日(人日)
1月8日 :穀の日
と、それぞれ該当する日は動物の命を奪うようなことはしないという習慣があったようです。
一方、日本でも「若菜摘み」という雪から出始めた芽を摘むという風習があって、そこに中国から伝わった「七草菜羹」の影響を受けて、七種類の若菜を入れて「七草粥」となったとされています。
七草粥の中身
昔は、現在定着している七草とはかなり違っていたようで、
・米・粟(あわ)・黍(きび)・稗(ひえ)・蓑米(みの)・胡麻(ごま)・小豆(あずき)だったようです。
七草の「草」は一つも入っていません。ここから今の七草になったのは、鎌倉時代の頃だったそうです。現在、スーパーなどで売られている七草は春の七草と呼ばれていますが、
・芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・繁縷(はこべら)・仏の座(ほとけのざ)・菘(すずな)・蘿蔔(すずしろ)となります。
ヘルシーな七草粥
ヘルシーな七草粥は、ダイエットにも最適ですが、寒い季節に不足しがちなビタミンを補い、お腹にも優しいというところから、お正月に飲み過ぎてしまった胃を休ませるにも良いとされています。
今は、スーパーなどではセットで売られていたりするので、ダイエットなどで摂り入れるなら便利でおすすめです。七草粥のカロリーは150kal前後となっています。
日本には、いろんな風習や言い伝えがありますが、古来から受け継がれてきたものは、伝承してくべきとされています。例えダイエットの目的であったとしても、七草粥を食べることには意味がありますよね。
まとめ
いかがでしたか。七草粥の由来などを中心に紹介しましたが、私たちは何気に聞いていた七草粥は、お腹だけではなくしっかりとした由来などがあったんですね。それにしても、日本に伝わる風習は中国からの言い伝えのものが多いところも興味深いですよね。
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