七夕の物語には、空の神様が、せっかく織姫と彦星を結婚させたものの、結婚するまでは、織姫は機織りに、彦星は農業を頑張っていた二人が、仕事を怠けるようになったことから、二人は天の川をはさんで、離ればなれになってしまったお話ですよね。
空の神様は、その後の二人が、また出会えるように年に一度7月7日に会えるようにしました。でも、ちょっと待ってください。7月7日は、ちょうど梅雨の時期ですよね。
もし、雨になってしまったら、天の川も増水して、二人はどうなるのでしょうか。
目次
七夕の物語!天の川も雨が降ったらどうなるの?
冒頭から、物語を改めて紹介しましたが、現代の私たちからしてみると、雨が降ったらどうなるの??とやっぱり気になりますよね。梅雨の時期は曇り空や雨で、星を見ることもそう簡単なことでもありません。
さて、7月7日に天の川も雨が降ったらどうなるのかを調べました。
雨が降った場合は国と地域によって解釈に違い
まず、雨が降った場合は、国や地域によっていろいろ諸説があって、解釈が違うようです。冒頭にお話しした物語には、ちょっと続きがあります。
一年に一度7月7日に会うことを空の神様は許してくれましたが、天の川にどこからともなく降り立ったカササギが群れとなって現れて、二人の橋渡しとして、橋をかけてあうことができたというお話です。
物語では、カササギが登場して二人の逢瀬を助けましたが、では、雨が降ったときの解釈は、どうなっているのか見てみる、もし7月7日に雨が降って、天の川が増水してしまうと、織姫は渡ることができないので、彦星も織姫には合うことができないという解釈も多いです。
雨で会えない時にはまた来年といった解釈
日本の各地でも解釈がさまざまあって、関東近辺の言い伝によると、天の川に水かさが増して織姫と彦星が合えなかった場合は、来年まで我慢して、また次の一年を待つ、一年後までお預けといった解釈をするところもあります。
また、圧倒的に日本では、雨が降ったら会えないという解釈が多いようです。
7月7日に降る雨は酒涙雨(さいるいう)
実は、七夕に降る雨には呼び名があって、それが「酒涙雨(さいるいう)」と言います。二人が会うことができなかったことを、悲しんで流した涙とされています。
もう一つ。7月7日の前日にあたる7月6日に降る雨のことは「洗車雨(せんしゃう)」と言われていて、これは、彦星こと「牽牛」が織女を迎えるときに使う牛車を洗う雨を表しているようです。
会えた「うれし涙」の雨
私たちは、素直に、雨が降ってしまったら二人はどうなるんだろう?と考えてしまいますが、韓国では「雨」の捉え方がちょっと違っていて、7月7日雨が降ったら、それは織姫と彦星が久しぶりに会えたことを喜んでうれし涙を流したと捉えているようです。
要は、どの解釈でもどの捉え方でも、正解はないのかもしれませんね。でも、うれし涙のほうが、なんとなくしっくりくる気がしますがいかがでしょうか。
なぜ7月7日だった?
空の神様は、なぜ7月7日を選んだのかと話題になったこともあったようです。7月7日は、雨が多い時期でもあることからそんな話になったのかもしれません。
ただ、場所によっては、旧暦を七夕の日にしているところもあるので、これは季節とは関係なかったのかもしれませんよね。また、昔の七夕の時期は、もっと後だったという説があるようです。七夕の物語は、やっぱり伝説の域を越えられないものかもしれませんね。
七夕に似たお話
フィンランドにも七夕に似た切ない物語があります。仲の良い夫婦が、天に召されたあとに星になるんですが、距離が離れて会うことができませんでした。
そこで、空に浮かぶ星屑をひろって集めて光の橋を完成させました。そして、その光の橋を渡って、シリウスの星のある場所で再会することができたお話です。なんだか、聞いているだけでキラキラしそうな物語ですよね。
まとめ
以上です。天の川も雨が降ったらどうなるの?と題して紹介しました。子供のころにも雨が降ったらどうなるの?なんてお母さんに聞いた覚えはありませんか。ほんと、素朴な疑問ですよね。できれば、星がきれいな冬だったら、七夕はもっとロマンにあふれた物語だったんでしょうか。
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