ここ数年、夏は猛暑と呼ばれる日が続くことも多く、もう涼しくなってください!とお願いしたくなるような暑さが続くようになった気がしますよね。よく聞く温暖化になるんでしょうか。
それでなくても、食欲がなくなってくる夏は、しっかりお腹に入れないと、一日体がもちません。そんな夏バテには、土用の丑の日の「うなぎ」ですよね。なぜ土用の丑の日にうなぎなのか、他の食べ物ではダメなんでしょうか。
目次
丑の日2018うなぎ以外に食べるもの
土用の丑の日にうなぎをこぞって食べていると思いきや、そもそもうなぎが嫌い!という人もいれば、この時期のうなぎが美味しくない!といって食べない方もいるようです。
土用の丑の日にうなぎを食べるのは風物詩にもなっていますが、そもそもうなぎにこだわる必要がないようですよ。
丑の日は「う」のつくものを食べる
もともと土用の丑の日には「う」のつくものを食べるといった習慣がありました。これには理由があって、「丑」の「う」にちなんだ食べ物を食べて、夏バテを防いで元気に夏を乗り切ろうといった、語呂合わせの意味があったようです。
それが習慣になったんですね。ということは、本来、うなぎにこだわらずに「う」がつく食べ物を食べればいいってことになりますよね。
うなぎになったのは魔除け?
実は、さかのぼること奈良時代には、土用の丑の日は、悪霊が忍び寄ってくるとされていて、「良くない日」として捉えられていたようです。
そこで、玄武(玄武)と呼ばれる魔除けの神様がいたようなんですが、この玄武にちなんで黒いものを食べて黒いものに守ってもらおうという「おまじない」として、うなぎなどが食べられていたようです。
なぜ、黒かというと、玄武の「玄」が黒色を表すものであることから、それにちなんで黒い食べ物を食べたということです。うなぎ以外なら「なまず」や「鯉」、さらに「なすび」などを食べていたようです
うなぎが習慣化したのは?
うなぎが習慣化したのは、諸説いろいろありますが、一番知られているのがうなぎ屋さんが、土用の丑の日の張り紙をしたことから繁盛したという話です。
うなぎ屋さんが、あまりにも繁盛しないので、平賀源内(ひらが げんない)さんに、「どうしても繁盛しない、何かいい知恵はありませんか」と相談したことがきっかけです。
平賀源内さんは、土用の丑の日に「う」のつく食べ物を食べるといった話をヒントにして、土用の丑の日の言葉を入れた張り紙を貼るようにいったそうです。それが功を奏して、連日たくさんの客がうなぎ屋さんを訪れるようになりました。
そこから、いつしか「うなぎ」が土用の丑の日に食べられようになり習慣化したんですね。
丑の日に「うなぎ」以外の食べ物も食べられていた!
さて、土用の丑の日に「うなぎ」が食べたくても食べられない人たちもいました。それはうなぎが高価な食べ物だったからです。特に庶民には手が出せなかったようです。そこで、夏バテを防ぐことができるうなぎ以外の「う」のつく食べ物が食べられていました。それが「うどん」・「梅干し」・「瓜」です。
「うどん」
食欲のない暑い夏に、つるっと喉ごしがいいうどんは、かなり重宝されていたようです。
消化もいい食品なのでお腹にもやさしいですよね。
「梅干し」
それでなくても体に良いとされる成分が入っています。クエン酸は新陳代謝を促すので夏バテにはもってこいですよね。
さらに、梅干しの酸っぱい酸味は、唾液分泌を促進させることで、食欲のない時期は、食欲を増進させてくれます。
「瓜」
「瓜」と聞くと「冬瓜」を思い出す方が多いようですが、胡瓜だって瓜です。さらに、スイカは西瓜、カボチャは南瓜などがあります。どれも体に良いとされる食べ物ですよね。
昔は、この三つの食べ物の栄養価などは知らなかったとは思いますが、どれも、夏の食べ物としては、さっぱりとしていて夏にはぴったりですよね。
まとめ
いかがでしたか。土用の丑の日を中心に、うなぎ以外で食べるものなどを紹介してみましたが、参考にしていただけると幸いです。土用の丑の日は、とにかく精がつくものであれば、なんでもいいんじゃないでしょうか。この時期は、ほんと、体も暑さでまいっています。しっかり食べて夏を乗り切りましょう。
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